DeNA・武藤が引退 32歳右腕自身2度目戦力外で決断「プレーヤーとしては諦めがつきました」

[ 2021年10月15日 03:00 ]

引退することが分かったDeNAの武藤
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 DeNAから5日に戦力外通告を受けた武藤祐太投手(32)が、現役を引退することが14日、分かった。スポニチ本紙の取材に「プレーヤーとしては、諦めがつきました」とコメント。現時点で進路は未定となっている。

 11年間黙々と右腕を振り続けた男が静かにグラブを置く。10年ドラフト3位でHondaから中日に入団。13年は中継ぎで自己最多58試合に登板し10ホールドも記録した。その後、先発も経験したが17年オフに戦力外となり、18年からDeNAに移籍。新天地でも中継ぎで地位を築き、昨季は3試合に先発するなどチームに貢献した。今季はイースタン・リーグで30試合に登板も1軍登板なし。自身2度目となる戦力外通告を受けユニホームを脱ぐことを決意した。

 武藤は現役生活の一番の思い出を「中日での初勝利(12年5月27日のソフトバンク戦)とDeNAでの初登板(18年5月18日の巨人戦)」と言った。特にDeNAでの初登板は「“まだ野球を続けることができている”という喜びを感じた」と懐かしそうに語った。

 すでに近い関係者には報告は済ませており、武藤は周囲に「今後は何らかの形で野球に恩返しができればと考えています」との意向を示している。

 ◇武藤 祐太(むとう・ゆうた)1989年(平元)6月14日生まれ、埼玉県入間郡出身の32歳。飯能南(埼玉)では甲子園出場なし。Hondaでは09年日本選手権、10年都市対抗などに登板。同年ドラフト3位で中日に入団し、18年DeNAに移籍。通算197試合10勝9敗21ホールド、防御率4・25。今季はイースタン・リーグで30試合3敗1セーブ、防御率7・04。最速150キロ。1メートル78、85キロ。右投げ右打ち。

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