スアレス兄弟がプロ野球史上初の兄弟同日セーブ!ヤクルト・スアレス来日3年目で初セーブ

[ 2021年10月4日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―1広島 ( 2021年10月3日    マツダ )

<広・ヤ>最後を締めたスアレス(右)は中村と握手を交わす(撮影・奥 調)
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 甲子園で阪神の守護神・スアレスが試合を締めた1分後。西のマツダスタジアムでヤクルト・スアレスも勝ちどきを上げた。チームを3連勝に導き、来日3年目で初セーブをマーク。「毎日ブルペンに入り、勝つ喜びをコーチ、チームメートと分かち合えるのは最高です」とうなずいた。

 3点リードの9回を任され、連打で無死一、二塁を招くも後続は封じた。実弟の阪神・ロベルトと、プロ野球史上初の兄弟での同日セーブ。「弟とはリリーフについては特に話していない」というが、これで救援で3試合連続無失点だ。

 「適材適所」の起用が光る。開幕から先発陣の一角を担ってきたが、高津監督は「力を発揮しやすいところを探してあげたい」とスアレスを9月28日に中継ぎへ配置転換。最速160キロで奪三振率8・57の右腕を救援向きと判断。巨人時代の19年に53試合に中継ぎ登板した田口も9月中旬からブルペンに回した。

 開幕ローテーション入りした左右の両腕がリリーフで自在に使えることで、1日に登板した清水、マクガフの勝利の方程式をこの2日間は温存した。指揮官は「休ませようと。残り20試合、乗り越えなきゃいけないというところの選択」と説明。5日からは3位・巨人、2位・阪神と神宮での6連戦が待つ。前年最下位からの下克上Vへ「そんな簡単ではないと思っている。しっかり勝負したい」と天王山を見据えた。(青森 正宣)

 ◇アルバート・スアレス 1989年10月8日生まれ、ベネズエラ出身の31歳。16年にジャイアンツでメジャーデビューし、19年からヤクルトでプレー。09年には右肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けている。1メートル90、106キロ。右投げ右打ち。

 《最短6日「M13」》セは首位ヤクルト、2位阪神がともに勝ったため、ヤクルトの最短マジック点灯日は6日に延びた。ヤクルトが5、6日の巨人戦に連勝もしくは1勝1分け、その間、阪神がDeNAに連敗するとM13が出る。

 《石川通算500試合登板》石川(ヤ)が通算500試合登板を達成した。初登板は02年4月4日の広島戦。プロ野球103人目。球団では09年五十嵐亮太に次ぐ5人目。41歳8カ月での到達は佐藤義則(オ)44歳0カ月、山本昌(中)41歳9カ月に次ぎ、若林忠志(神)に並ぶ3位タイの年長記録。

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