阪神・高橋「150キロ出たのはよかった」 5カ月ぶり実戦で復活へ光明 変化球でも投球組み立て

[ 2021年7月26日 05:30 ]

ウエスタンリーグ阪神対中日 中日2軍戦に4回表から2番手で登板する高橋遥人(代表撮影)
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 頼もしき左腕が、帰ってきた。上肢のコンディション不良からの復帰を目指す阪神・高橋が、25日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で5カ月ぶりとなる実戦登板を果たし、4回の1イニングを3者凡退に抑えた。

 「内容は別にして1イニング投げられたことは、だいぶ進んだというか、よかったかなと。投げられる状態を続けられるようにしたい」

 2月16日楽天戦で右脇腹の違和感を訴えて降板して以来のマウンド。先頭・遠藤への初球にこの日最速150キロを計測し、最後はフルカウントから137キロツーシームで見逃し三振。続くA・マルティネスは亜大の1学年先輩・木浪の好守にも助けられ、遊ゴロに仕留めた。最後は石垣を初球147キロ直球で三ゴロに打ち取り、13球の復帰登板を終えた。

 「1個の指標ですけど、150出たのはよかったかなと。でも最後も引っ張られていますし。分かっていても引っ張られない真っすぐがいいと思うので、そういった意味では、まだまだなのかなと」

 打者との真剣勝負を通し、現状を確認できたことが何よりの収穫だ。スライダーやカットボールなど変化球でも投球を組み立てた左腕に、平田2軍監督も「復活への第一歩を踏めたかな」と話した。

 登板翌日の状態を見極めた上で、次回登板も1イニングを予定。「(ここまで)何もできていないんで。候補に入っていけるように、一生懸命投げたい」。後半戦でチームの力となるべく、若き左腕は静かに爪を研ぐ。(阪井 日向)

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