弘前学院聖愛が8年ぶりの聖地 長利が決勝弾 旋風誓う原田監督「うちは100%りんごジュース」

[ 2021年7月26日 12:25 ]

全国高校野球選手権青森大会決勝   弘前学院聖愛6ー5青森山田 ( 2021年7月26日    青森市英 )

<弘前学院聖愛・青森山田>聖愛は8回、先頭の長利が左越えに勝ち越し弾
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  弘前学院聖愛の長利斗真内野手(おさり・とうま、3年)が帽子のつばに記した造語を思い出していた。初回の3失点を跳ね返し5―5の同点とした迎えた8回先頭の打席。「野生本能~考えるな、感じろ~」と自ら記した言葉通り、無心で初球の真ん中直球を叩くと打球は左翼席へ吸い込まれる。昨秋の弘前地区リーグ・弘前中央戦以来、公式戦2本目、高校通算6発目が値千金弾となった。

 「みんな打っているのに、自分は準決勝まで2安打だけ。でも昨夜はホームラン打つイメージをしたんです」。準決勝までの4戦で6本塁打、41安打の打線にあって肩身が狭いと思いきや、プラス思考で乗り越えた。決勝も10安打6得点で会心の逆転勝ちだ。

 18、19年と2年連続青森大会決勝敗退も、原田一範監督は3つのフレーズでチーム変革に乗り出した。(1)JK(準備と確認、女子高生ではありません)(2)凡事徹底(3)全力疾走。「分かりやすい」(原田監督)合言葉が令和の球児を動かし、8年ぶり2度目の聖地へ挑む。

 「ウチは100%りんごジュースですけど、甲子園でも頑張ります」。指揮官はオール青森出身のナインで16強に進出した13年に続く旋風を宣言した。

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2021年7月26日のニュース