プロ注目の掛川西左腕・沢山 甲子園の夢消えたが、次なるステージは「社会人」と明言 

[ 2021年7月26日 11:59 ]

全国高校野球選手権静岡大会準決勝   東海大静岡翔洋2-0掛川西 ( 2021年7月26日    草薙球場 )

流れを変えようと力投する掛川西の沢山
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 第103回全国高校野球選手権静岡大会は26日、草薙球場で準決勝が行われた。プロ注目左腕・沢山優介(3年)擁する今春東海王者の第2シード掛川西は、ノーシード東海大静岡翔洋に0―2で敗退。23大会ぶりの甲子園出場は夢と消え、プロを見据えた次なるステージを「社会人」と明言した。

 劣勢の流れを変えるのが役割。2点を追う劣勢の5回に出番がやって来た。初球にいきなり自己最速を1キロ更新する145キロをマーク。四球と左前打で走者を二、三塁に背負いながらもしのぐと、6~9回までは6三振を奪うパーフェクトで最後の反撃を信じた。しかし、女房役の河原崎琉衣捕手(2年)が二ゴロに倒れると、表情を変えることなく整列に並んだ。

 「自分が投げて抑えても勝てないと意味がないです。悔いはあります。流れを持って来れなかったという部分で力不足を感じます」

 それでも、脚光を浴びる存在として力は発揮した。全5試合に登板し、16回1/3を投げわずか2安打、32三振を奪って1度もホームを踏ませなかった。堂々胸を張れる実績。「目標は達成できませんでしたが、自分にはまだ次がある。次のステージに向けて頑張りたい」とプロ野球志望届提出を封印し「社会人」でプレーする準備を進める。記憶に残る快投を見せた沢山の熱い夏が終わった。(小澤 秀人)

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