DeNA 土曜日&ヤクルトに初勝利、オースティン特大弾

[ 2021年5月2日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA10―2ヤクルト ( 2021年5月1日    横浜 )

<D・ヤ>初回2死、オースティンが先制ソロ本塁打を放つ(撮影・村上 大輔)
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 番長はベンチで思った。「どこかで見た打球だ」。DeNA・オースティンが放った146メートル弾。中堅の大型ビジョンの上部、1番打者「桑原」の表示部分を直撃した。「僕も(そこに)打たれましたけど。それを聞きたいんでしょ?凄い当たり。完璧。大きな本塁打です」。三浦監督も感慨に浸った大技と、さらに小技で嫌なジンクスを打ち破った。

 初回2死走者なし。3番のオースティンが、3ボールから高梨の直球を狙った。2試合ぶりの先制中越え4号。「ヤッター。しっかり捉えることができた」と大飛球に興奮しつつ振り返った。ベンチでは、指揮官が苦い思い出を振り返っていた。現役時代の15年6月3日、ソフトバンク戦。先発して6回、柳田にビジョンを破壊する140メートル弾を浴びた。大きな話題となった歴史的一打だったが、オースティンの一撃はその約1・5メートル上に当たった。11安打10得点への号砲だった。

 一時逆転を許したが、同点の6回。無死一、二塁から新人の5番・牧にバントのサインを送った。「迷わなかった」という指揮官のタクトに牧はプロ初犠打(結果は犠打失策)に成功。このサインで広がった2死満塁の好機に、代打・倉本の決勝2点中前打が生まれた。大技小技を絡めて7回には一挙6点を挙げ勝負あり。ヤクルトには今季ここまで7戦6敗1分け。土曜日も5戦全敗でともに勝利がなかったが、ジンクスを覆し、本拠地での27日ぶりの2勝目を挙げた。「みんなで抑えて打戦がつながった勝利。本当に良かった」。今季本拠地最多1万5743人の観衆の前で、幸先の良い5月のスタートを切った。(大木 穂高)

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