エンゼルス・大谷、史上初の大荒れ怪投4回7K7四死球0封「次は全力でできると思う」

[ 2021年4月22日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス6ー2レンジャーズ ( 2021年4月20日    アナハイム )

先発で力投した大谷(AP)
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 エンゼルス・大谷がまずは胸をなで下ろした。メジャー自己ワーストの7四死球と荒れたが4回無失点、7奪三振。右手中指マメの影響を感じさせず「無事に終わって次も投げられそう。そこが一番、良かった」と安どした。

 「0点ですかね」と自己採点した制球が荒れた。初回1死から3者連続四球を与えたが、後続をスプリットで2者連続三振。その後も毎回四球だったが、要所をスプリットでしのいだ。試合前ブルペンを含め、全力投球は一球もなし。自然と出力が上がる試合で投げることで、マメを固くした。100マイル(約161キロ)超えを連発した前回に比べ「最初から100%でいくという感じではなかった」。最速は97・7マイル(約157キロ)も、ピンチで粘った。

 1066日ぶりの白星は逃したが、チームは勝利。4回以下の短いイニングで7奪三振&6四球以上&無失点はメジャー史上初の怪投。21日(日本時間22日午前5時7分開始)のレンジャーズ戦は打者出場予定。「試合の強度で80球をこなせたのは良かった。次は全力でできると思う」と前を向いた。(笹田幸嗣通信員)

 ≪空振り率驚異の54%≫この日の大谷の空振り率は54%に達した。前回登板の4日のホワイトソックス戦を含めると41%。今季ここまで両リーグ最多の48奪三振を誇る昨季サイ・ヤング賞右腕ビーバー(インディアンス)の空振り率は、42.1%となっている。

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