レッズ・秋山、キャンプ離脱理由は夫人の事故だった 散歩中に倒木下敷きで緊急搬送…命に別条なし

[ 2021年3月6日 02:30 ]

オンライン取材に応じるレッズ・秋山(共同)
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 レッズの秋山翔吾外野手(32)が4日(日本時間5日)、アリゾナ州グッドイヤーでキャンプ中のチームに合流。6日間離脱した理由を、本拠地のあるシンシナティで彩香夫人が事故に遭ったためと公表した。公園を散歩中に倒木の下敷きになり、入院中の夫人を看病しながら2人の幼い子供を世話したという。7日(同8日)のジャイアンツ戦から出場予定で、急ピッチで調整を進めて外野の定位置獲りを目指す。

 「個人的な事情」でチームを離れ、詳細な理由は伏せられていた秋山が合流し、オンライン取材に応じた。6日間の離脱理由は本拠地のあるシンシナティにいる彩香夫人を襲った不運な事故だった。

 「命に別条はないですが、何カ所か大きめのケガをしています」

 地元メディアでも大々的に報じられた事故現場は、オハイオ州シャロンビルにある地元民に人気の公園シャロン・ウッズ。緊急通報した目撃者によると、林の中の歩道で幹の太さ76センチの大木が突然倒れてきたという。下敷きになった彩香夫人は側頭部から出血しており、ヘリコプターで病院へ緊急搬送された。

 「離脱させてもらったのは、アメリカの環境の中で、そのままにしておけないという気持ちがあった。必要な時間だった」。高校3年時から交際を始めた同学年の愛する妻。長男は6歳、次男は4歳と幼い。すぐに駆けつけ病院で付き添う一方で、子供たちの世話を続けた。

 状況が落ち着き、2日にキャンプ地へ戻った後もPCR検査の結果待ちで丸1日待機させられ、合流は4日に。2月26日にキャンプ地を離れてから手痛い6日間の離脱期間を「バッティングやノックができるわけでもない。家の中でできる範囲で極力、汗はかけるように」と振り返った。

 この日から3日間の調整を経て、7日(日本時間8日)のジャイアンツ戦から出場を予定。「焦りは多少あります」とも話す。定位置は確保されておらず、課題の左投手攻略も含めて、内容も結果も求められる立場。「レギュラーが確立されているなら自分の状態だけ確認すればいいが、僕の立ち位置はそうではない。試合に出て結果を出すことが、家族に心配をかけないこと。ここから頑張りたい」。勝負の2年目、逆境からのスタートへ険しい表情で誓った。(奥田秀樹通信員)

 【秋山に聞く】――調整に遅れが生じてしまったが。

 「開幕までまだ時間があると自分に言い聞かせて、準備していきたい。シンシナティにいる間やPCRの結果待ちの時は、体を動かしていた。実戦でいきなり結果が出るかというと分からない」

 ――7日(日本時間8日)のジャイアンツ戦が迫っている。

 「今日、明日でちゃんと整えて。7日に打席に立った時に、どんなリアクションになるか。楽しみもあれば、遅れているなと感じることもあると思う」

 ――オープン戦での目標は。

 「今年(のナ・リーグ)はDHがなく、(昨年DHだった)ウインカーが外野を守る話もある。僕は食い込んでいかないといけない。結果は必要だろうなと思っています」

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