日本ハム・ドラ6今川 主砲・中田に弟子入り「生で見たらめちゃくちゃデカイです」

[ 2021年2月2日 05:30 ]

栗山監督が見つめる中、フリー打撃を行う今川(撮影・高橋茂夫)
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 主砲・中田に弟子入りだ。日本ハムのドラフト6位・今川優馬外野手(24=JFE東日本)が1日、沖縄・名護の1軍キャンプで中田翔内野手(31)に心酔。中田モデルのバットを譲り受ける約束も交わし、主砲から多くを吸収する意欲を示した。フリー打撃では意識付けのため、右打ちから入るなどクレバーさも披露。確かなプロ第一歩を踏み出した。

 ルーキーのキャンプ初日。誰もが緊張して当たり前な中、今川は自分をしっかり見つめていた。今、何をすべきなのか。それがフリー打撃で表れた。

 「僕自身、引っ張りたい傾向なんです。だから引っ掛けたゴロが多くなる。矯正というのか、それ(引っ張り)をしないように。ルーティンです」

 社会人出身の即戦力野手。アピールしたい気持ちを抑え、まず右打ちから入った。その初球、しっかりボールを見て逆方向へ。確実に、強い打球が右方向へ飛んでいった。新人合同自主トレ中にキャンプ初日の初球柵越えを宣言しており、フェンス最上部を直撃した打球に「えっ、入ってなかったですか?」と今川。ただ、宣言は達成できなくても潜在能力は十分見せた。

 「打ち始めはボールを長く見て(右方向へ)打ちたい」。社会人時代から続けるルーティンを崩さず、計53スイングで4本の柵越えを放った。そんな今川が感激したのが、中田の存在感だった。「凄く優しくて尊敬できる方。生で見たらめちゃくちゃデカイです」。そして、大きかったのは体だけでなかった。

 キャンプイン前日のこと。「オレの(モデルの)バットを使ってるんだ」と声を掛けられた。社会人時代、重心がバットの先端方向にある長距離型の中田モデルを使用。それは中田が現在使うバットの前の型で、「(前の型が)残ってたらあげるよ」と言ってくれたのだ。この気遣いに「涙が出そうになった」と大感激した。

 主砲に心酔したキャンプ初日。今川は「中田」という道しるべを得て、ルーキーイヤーをスタートさせた。

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2021年2月2日のニュース