日本ハム・栗山監督 西川&有原の夢を応援 「彼らがきらきらしている表情が一番いい」

[ 2020年11月25日 12:23 ]

清宮(左)と会話する日本ハム・栗山監督 
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 日本ハム・栗山英樹監督(59)が24日、宮崎県内で行われているフェニックス・リーグを視察。有原航平投手(28)、西川遥輝外野手(28)が希望していたポスティングシステムでの大リーグ移籍が容認されたことを受け、2人の夢を後押しする考えを示した。また、現場の指揮官としては2人を超える新戦力の台頭を求めた。

 投打の柱が一気に抜ける可能性が出てきた。しかし、栗山監督は「苦しいことも面白がれなきゃ生きている意味がない」と言い切り、2人の夢を応援する姿勢を強調した。

 「やりたいことをやらせてあげたい。チームが苦しいとか、そんなこと言ったら何もできなくなっちゃうから。2人には夢を追わせてあげたいと個人的には思う。彼らが輝いている、きらきらしている表情が一番いい」

 西川が1軍デビューした12年から監督に就任。西川が出場した1097試合全てを見てきた。15年に入団した有原の登板全129試合も同様だ。夢を秘めながら戦ってきた2人の決断は、栗山監督も応援するスタンスだ。2人には「天からもらった使命があると思うので、それを生かすためには、エージェントとか相談する人たちがいっぱいいるけど、最後は自分で決めてくれ」と言葉を贈ったという。

 2人が流出した場合に備え、指揮官は会社経営などで使われる「2・6・2の法則」を例に出し、新戦力の台頭を期待した。有原と西川は上位の2割に属するとし、中位の6割、下位の2割の中からチームを底上げする選手の出現を期待。「組織には上の2割を取ると、下の2割が上にいくっていう原理原則がある。そこに来てくれる人を信じるしかない」と力を込めた。

 10年目となる来季続投が決定後、選手初視察となった宮崎では多くのコーチから若手の現状を吸い上げる姿も見られた。2年連続5位と低迷し、巻き返しを誓う来季。有原、西川に代わるニュースター出現を期待し、宮崎での視察の旅を終えた。(東尾 洋樹)

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2020年11月25日のニュース