ソフトバンク・中村晃という男――多くは語らず、背中で魅せる選手会長

[ 2020年11月25日 05:30 ]

SMBS日本シリーズ2020第3戦   ソフトバンク4ー0巨人 ( 2020年11月24日    ペイペイD )

<ソ・巨3>7回、右前適時打を放ち、手を叩き喜ぶ中村晃(撮影・中村 達也)
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 【記者フリートーク】さりげなく動き、背中で魅せる選手会長。それがソフトバンク・中村晃だ。

 「いつも通り、やりたいようにやるが僕は裏方的な役割をこなす。目立たない選手会長でいきたい」。就任時、口角を上げ笑っていた。コロナ禍による3月の無観客のオープン戦では球団と交渉し仲間の士気を高めるためホーム戦で選手登場曲を流すよう働きかけた。開幕未定の5月には福岡県の「新型コロナウイルス医療従事者応援金」の口座開設日に個人で1000万円を寄付。「やれることをやっただけ」と言っていた。

 今季ポストシーズン3本塁打はいずれも2ラン。ただ、喜び方がさりげなく違う。15日のCSロッテ戦。一塁に走り出す前、一塁側ベンチへ1本目の手はグー、2本目はパー。この日は人さし指を向けていた。多くは語らず、任務遂行。これが実にクールでシブい。(ソフトバンク担当 井上満夫)

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