新記録樹立のソフトバンク・周東「うまくいきすぎて怖い」、両足で滑ることができる強み

[ 2020年10月29日 21:10 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4ー3ロッテ ( 2020年10月29日    ペイペイD )

<ソ・ロ>周東の日本記録のビジョン(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの周東佑京内野手(25)が初回に二塁盗塁に成功。12試合連続盗塁となり、1971年と1974年に記録した福本豊(阪急)の11試合連続のプロ野球を46年ぶりに更新した。

 見せ場はいきなりやってきた。初回、二塁内野安打で出塁した。次打者・中村晃への2球目に敢然とスタートを切る。事もなげにプロ野球新記録となる12試合連続盗塁に成功。記念のボードを渡されると、少し照れくさそうに掲げた。

 「早いうちに走って楽になりたいなと思っていました。すごいホッとしましたし、うれしかった。すごくうまくいきすぎて怖い部分もある」

 伝説のスピードスターを超えた。これまでの記録は阪急・福本豊が71、74年に記録した11試合連続。通算1065盗塁で「世界の盗塁王」と呼ばれたレジェンドの記録を46年ぶりに更新し「自分一人で達成できる記録ではない。後ろの打者の方々のおかげです」と感謝しながら話した。

 新記録を樹立した盗塁は左足から滑り込んだ。捕手の送球が一塁側にそれ、遊撃・藤岡のタッチをかいくぐるように滑った。前日の3回に決めた二盗は右足から。両足で滑ることができる強みがあるから、思い切ったスタート、50メートルを5秒7で走破するスピードが生きる。相手の厳しいマークも何のその。投手のクイックは投げ始めてから捕手の捕球まで1・20秒で合格ラインとされるが、工藤監督は「1・10秒で決められるのは、彼ぐらいでは」と称賛する。

 月間の盗塁数も史上6位タイの22盗塁とした。残り10月2試合ある。連続試合盗塁もあとは自己記録の更新との戦いだ。

「変わらずに残り試合も走っていきたい。個数を決めずに、1試合1試合、走れるだけ走りたい」

 周東の挑戦は続く。


【月間盗塁記録上位】

1位 27 福本 豊(阪急)1972年8月
2位 26 福本 豊(阪急)1972年6月
3位 24 柴田 勲(巨人)1967年8月
4位 23 高木守道(中日)1964年8月
     福本 豊(阪急)1972年5月
6位 22 河野旭輝(阪急)1956年6月
     周東佑京(ソフ)2020年10月

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