ロッテ・岩下コロナ陽性 ローテの一角5勝腕…3日までチーム練習参加、保健所が濃厚接触者特定中

[ 2020年10月5日 05:30 ]

ロッテの岩下
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 ロッテは4日、岩下大輝投手(24)と1軍チームスタッフの計2人が、新型コロナウイルス陽性と判定されたと発表した。開幕からローテーションを守る岩下の陽性を受け、球団は西武戦(ZOZOマリン)後、1軍の監督、コーチ、選手、スタッフ全員にPCR検査を実施。5日に出る検査結果次第では、首位・ソフトバンクとの優勝争い真っただ中のチームに、さらなる暗雲が立ち込める。

 美馬の移籍後初完投勝利から約3時間後、ZOZOマリンに衝撃が走った。ソフトバンクと優勝を争う中での、主力投手の新型コロナウイルス陽性判明。戦力ダウンとともに、さらなる拡大への不安が広がった。

 開幕からローテーションを守り5勝を挙げた右腕は、1日の札幌ドームでの日本ハム戦に先発。6回2失点で敗戦投手となった翌2日、チームとともに札幌から空路などで千葉に移動した。その後、練習に参加した3日夜に体調不良を感じ、4日朝の検温で38・4度となり球団に報告。千葉市内の病院で検査を受けて陽性が判明した。岩下が5勝目を挙げた際に井口監督は「もっともっと勝てる」と期待していただけに、手痛い離脱となる。

 札幌遠征に同行したスタッフもこの日の朝、38・3度の発熱を受け、検査で陽性が判明した。NPBに報告を行った球団は「2人が一緒に行動するなどの接触履歴はありませんでした」と説明。ただ、2人は3日までチーム練習に参加しており、現在、保健所が濃厚接触者の特定を行っている。この日の西武戦では、中継ぎ投手の山本、東妻がベンチを外れた。コンディション不良との説明だが、濃厚接触者が特定されない中、大事を取っての措置とみられる。

 チームは首位・ソフトバンクを2ゲーム差で追いかけている。残りは28試合。岩下の復帰時期は未定で、好調・井口マリーンズに予期せぬ「敵」が現れた。

 ◆岩下 大輝(いわした・だいき)1996年(平8)10月2日生まれ、石川県出身の24歳。星稜では1年秋からエースを務め、2、3年夏の甲子園出場。14年ドラフト3位でロッテ入団。15年に右肘じん帯再建手術を受け、18年10月5日の楽天戦でプロ初先発初勝利。昨季は21試合で5勝3敗、防御率3.64。1メートル82、90キロ。右投げ右打ち。

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2020年10月5日のニュース