ロッテ・アジャ 美馬に焼き肉の“恩返し”4打点で1差!沢村も加え中大の絆

[ 2020年9月28日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ8―4ソフトバンク ( 2020年9月27日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>大入り袋を手におどける井上(左)に福田秀も笑顔(撮影・沢田 明徳)
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 焼き肉に「4打点」の恩返しだ。ロッテ・井上が初回1死満塁の場面で、二保のスライダーを左中間へ先制の2点二塁打を放った。「うまく反応できた」という一打で、中大の3年先輩である先発の美馬を援護した。

 2回は2死一、二塁で再び左中間へ2点二塁打。3番マーティンが5四球と勝負を避けられる中で2安打4打点をマークし、右腕の今季8勝目を大きく引き寄せた。「懐かしく、楽しく試合に入れる」という先輩の登板日。ここまで14試合で打率・375、4本塁打、16打点と大暴れだ。

 美馬のロッテ移籍後、焼き肉を3度おごってもらっているが、前回20日の登板日は序盤の2打席で凡退し、援護できなかった。「前回焼き肉食ったのに、すみませんでした」と真顔で振り返るところも井上らしい。

 8回は「普段は本当に優しい」という中大で1学年上の沢村も登板。12球で1イニングを3人で締めた先輩には守備位置から控えめな声かけをし、「マウンドでは気が立っているので、逆なでしないように」と笑わせた。

 中大トリオが存在感を示してソフトバンクとの首位攻防戦に2勝1敗と勝ち越し。10安打8得点で再び1ゲーム差に接近し、井口監督も「(井上は)状態が良くなっている」と大砲の好調ぶりを称えた。この3連戦は願掛けでひげをそらなかったという井上。大相撲好きだけに「あさって(29日)の取組までにはそると思います」と、最後もアジャ節で締めた。(君島 圭介)

 ▼ロッテ・福田秀(2年ぶりの1試合4安打で3打点)素直にうれしい。優勝争いは幸せなこと。この状況を楽しみたい。

 ▽マーティン(ロッテ)1試合5四球のパ・リーグタイ記録 27日のソフトバンク15回戦(ZOZOマリン)で、5打席全て四球で記録。パ6人目。プロ野球記録は91年に落合(中日)が記録した6。

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