明大・上田、早大・野村、慶大・広瀬…六大学 楽しみな1年生が続々デビュー 

[ 2020年9月28日 16:05 ]

26日の立大戦の8回、2点本塁打を放った明大・上田
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 東京六大学野球秋季リーグ戦は2週を終了。例年の勝ち点制ではなくポイント(1勝1ポイント、引分け0・5ポイント)で争われる。優勝争いとは別に楽しみな1年生が成長した姿を見せている。

 開幕戦で登場した早大では遊撃を守る熊田任洋(東邦)は春からレギュラーを張っているが、新顔は野村健太外野手(山梨学院)。明大戦では6番を任され2試合で6打数3安打の5割をマーク。右打席からの打球の速さはピカ一で遊撃手を強襲したライナーに「あんな打球初めて見たよ。シン食ったから、あれは捕れないよね」と小宮山悟監督が驚いたほど。まだ本塁打は出ていないが、今週の法大戦でどんな打撃を見せるかが楽しみだ。

 一方慶大では3番に座った広瀬隆太内野手(慶応)が東大戦で2試合連続本塁打。打率・625、打点はタイながら4と現在“三冠”の位置にいる。懐が深いフォームで内角の甘いボールを仕留めた力は魅力的。幼稚舎からの慶応ボーイも話題になった。今週は立大戦で、相手も研究してくるだろう。内角に140キロ後半の速球、外角に変化球の攻めをどう克服するかも見ものだ。

 明大では西川黎外野手(履正社)と上田希由翔内野手(愛産大三河)の2人。西川は春からレギュラーを務めしぶとい打撃は健在。開幕戦で早大のドラフト1位候補・早川隆久(木更津総合)の完封を阻止する一打を放った。上田は開幕2戦目から4番に座った。立大1回戦では右翼席へ待望の初アーチ。長打力が魅力だが、2回戦の第1打席で見せた中前打が非凡さを表している。カウント0―2と追い込まれた3球目の落ちるボールを体勢を崩されながらも軽く合わせてヒットにした。「ああ見えて器用なんです」と田中武宏監督が言うように、率も残せそうだ。

 16年間コーチと監督を務めた善波達也前監督は「高山、坂本(ともに阪神)ら1年生から使ったけど4番で使った記憶はないなあ」と話すように、明大に久しぶりに現われた大砲候補。春5位と低迷したチームの起爆剤になれるか期待大だ。

 法大は東大2回戦でマウンドに立った左腕・尾崎完太(滋賀学園)小気味いい投球で厚い投手陣枠に食い込みそうだ。立大は明大戦で救援した智弁和歌山の剛腕・池田陽佑。まだ高校時代の投球には遠いが、調子が上がればリーグ戦中に先発する可能性もある。

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2020年9月28日のニュース