関西国際大 1年生左腕・不後、デビュー戦で7回途中無失点「緊張せず自分らしい投球できた」

[ 2020年9月22日 16:13 ]

2020年度阪神大学野球秋季リーグ戦   関西国際大5―0甲南大 ( 2020年9月22日    ほっと神戸 )

<甲南大・関西国際大>関西国際大先発・不後は好投を見せる(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 デビュー戦とは思えないほど、堂々としたピッチングだった。関西国際大の1年生左腕・不後祐将投手(中京学院大中京)がリーグ戦初先発で6回1/3を4安打無失点と好投。「あまり緊張せず、自分らしい投球ができたかなと思います」と照れくさそうに笑った。

 最速143キロの直球とツーシーム、スライダー、カットボール、カーブなど多彩な変化球を織り交ぜ、5回までは1安打投球。6回に1死から3連打で満塁を招いたが、次打者を遊撃へのゴロで併殺に打ち取り、この日最大のピンチを乗り切った。7回、先頭を空振り三振に斬ったところで降板。その後はベンチで3投手による零封リレーを見届けた。

 エースナンバーを背負って挑んだ高3の夏の甲子園では、藤田健斗(現阪神)とバッテリーを組み、同校初の4強入りに貢献。準決勝は惜しくも奥川恭伸(現ヤクルト)擁する星稜に敗れたが、今でも藤田とは定期的に連絡を取り合う仲だという。「LINEで“あの選手がすごいぞ!”とか言っていて、僕にとっても刺激にもなる。いつか同じ場所に立てたら」。藤田には一足先を越されたが、4年後に同じ舞台に立つことを夢見て、日々練習に励んでいる。

 堂々の投球内容に鈴木英之監督からも「初先発でよくやってくれた」と称賛された。「これからも勝ち続けられるように、持ち味の気持ちの部分で負けないように戦っていきたい」。第一歩を踏み出した左腕が、チームを2018年秋以来のリーグ優勝に導く。

続きを表示

この記事のフォト

2020年9月22日のニュース