東洋大エース・村上「防御率0点台」で優勝&プロへの道!22日開幕戦VS中大「絶対に抑えたい」

[ 2020年9月22日 05:30 ]

東洋大・村上頌樹投手
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 東都大学野球1部秋季リーグは22日、コロナ禍による春季の中止から2季ぶりに神宮球場で開幕する。従来は2戦先勝の勝ち点制だったが今季は2試合総当たりで1日3試合を行う。ドラフト上位候補に挙がる東洋大の最速149キロ右腕・村上頌樹投手(4年)は、プロへの大事なアピールの場でもある中大との開幕戦に向けて闘志を燃やした。

 村上は最後のリーグ戦に向け自信を深めている。持ち味のコントロールでツーシームとスライダーをコーナーに出し入れする本来の投球に加え、コロナ禍の休止期間で勝負球をさらに磨いたからだ。

 「チェンジアップの改良でいろいろな投手の動画を見ました」と村上。たどり着いたのがDeNA・今永投手の縫い目に沿って人さし指と中指で挟み、小指で支える握り。「うまく抜けて途中まで真っすぐと同じ(軌道)で最後に落ちるようになった」と手応えを語る。従来の横だけでなく縦の変化も加わり、打者をさらに幻惑する。

 智弁学園時代は3度甲子園に出場。東洋大でも1年春から投げ続けてきたが、約3カ月あった休止期間に地元の淡路島へ帰省し、リフレッシュ。トレーニングも怠ることなく、良好なコンディションで最後の舞台に臨む。

 昨年は大学日本代表に選ばれた村上は、同代表で4番を務めた牧を擁する中大との開幕戦に静かに闘志を燃やす。「牧は長打力、ミート力もある。絶対に抑えたい。チームが勝てば自分の評価も上がる」と意気込む。

 プロにアピールできる大事なリーグ戦。「どの順位で指名されてもチームを勝たせることが目標」と言葉に力を込める。個人的な目標は「3年春(0・77)以来の防御率0点台」。村上の秋が幕を開ける。(柳内 遼平)

 ◆村上 頌樹(むらかみ・しょうき)1998年(平10)6月25日生まれ、兵庫県出身の22歳。智弁学園(奈良)では1年夏からベンチ入りし、2年夏からエース。甲子園は1年夏、3年春夏に出場し、16年センバツで優勝。東洋大では1年春から登板し、通算12勝(3敗)。19年に大学日本代表に選出された。1メートル74、76キロ。右投げ左打ち。

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