早大・早川VS明大・入江 開幕日にドラ1候補が先発で初激突 互いに「絶対に負けたくない」

[ 2020年9月18日 05:30 ]

19日開幕 東京六大学野球秋季リーグ

早大の早川隆久
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 19日に秋季リーグが開幕する東京六大学野球は17日、オンラインで6校の監督や主力選手による会見が行われた。開幕日の第2試合で初の投げ合いが予想され、ともに今秋ドラフト1位候補の両エース、早大・早川隆久投手(4年)と明大の入江大生投手(4年)が参加。お互いに「絶対負けたくない」と闘志を燃やした。

 155キロ左腕VS153キロ右腕。早川と入江はともにドラフト1位候補に挙がるまで成長し、学生最後のシーズンを迎える。しかも開幕日に相まみえ、先発で初めて投げ合うことが予想される。2人はライバル心を隠さず、火花を散らした。

 早川「甲子園で負けているし、U18で戦ってきた仲間。絶対負けたくないし、良い試合ができれば」

 入江「甲子園で対戦して凄く良い投手と思っていた。大学では投手となったが、高校の時から気持ちは変わらず、絶対負けたくない」

 熱い夏の思い出がよみがえる。16年夏の甲子園準々決勝。木更津総合の早川は2試合連続完封で勢いに乗っていた。対する作新学院はエース今井(現西武)を擁し、主砲・入江らの強打線で立ち向かった。初回、入江が早川の直球を捉えて左中間へ運ぶ先制ソロ。大会タイ記録の3試合連続本塁打をマークし、3―1で下して全国制覇まで駆け上がった。2人はU18高校日本代表でともに戦った。

 4年の月日がたち、早川は早大のエースに成長した。大学で投手に専念した入江も明大のエースに。早川は「入江が良い投球すれば僕も良い投球しなきゃと思っていたし、刺激になった。入江がいたから、ここまで来られた」と感謝する。3年秋にともにリリーフで投げ合ったことはあるが、先発では初めてだ。

 早川「リーグ最初のカード。しっかり勝ち切ることでリーグ戦の流れというものも変わってくる。勝ち切りたいです」

 入江「初戦を勝つということはとてもチームが勢いづく。どれだけ打たれても、四球を出しても、相手より1点少なく投げ切りたい」

 早大は10季ぶり、明大は3季ぶりの優勝を目指し、両エースは雌雄を決する。

 ◆早川 隆久(はやかわ・たかひさ)1998年(平10)7月6日生まれ、千葉県出身の22歳。木更津総合では1年秋から投手を務め、甲子園には2年春、3年春、夏の3度出場し、通算5勝3敗で3年夏に2度の完封勝利。U18高校日本代表に選出された。早大では1年春から登板し、通算8勝12敗、防御率3.08。1メートル80、80キロ。左投げ左打ち。

 ◆入江 大生(いりえ・たいせい)1998年(平10)8月26日生まれ、栃木県出身の22歳。作新学院では2年夏と3年夏に甲子園出場し、3年夏は主に「4番・一塁」で3本塁打を放ち、優勝に貢献。U18高校日本代表に選出された。明大では投手として1年春からベンチ入りし、通算2勝6敗、防御率2.72。1メートル87、87キロ。右投げ右打ち。

 《47年秋以来 2試合総当たりポイント制》例年は2戦先勝の勝ち点制で行われているが、今年はコロナ禍の影響で試合方式が変更された。8月に開催された春季リーグ戦は1試合総当たり制。今秋は2試合総当たりのポイント制で優勝を争う。勝利、引き分けで得られるポイントの合計で順位を決め、最も多いチームが優勝となる。同制度の採用は1947年秋以来。

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