東北の1年生右腕・小倉 公式戦初先発で5回8K 降板直後に担架かついで相手選手をレスキュー

[ 2020年9月18日 16:13 ]

秋季高校野球宮城県大会2回戦   東北10―0仙台向山 ( 2020年9月18日    石巻市民 )

<仙台向山・東北>降板直後に、負傷した相手校の選手がのった担架をかつぐ東北の小倉(左から3人目)
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 東北が仙台向山を6回コールドで下し、3回戦に駒を進めた。

 背番号11の1年生右腕・小倉勝貴投手が公式戦初先発し、5回3安打無失点の好投。8奪三振をマークした。1メートル80、79キロの体格でスリークオーターから最速137キロを投げ込む。変化球の制球を課題に取り組んできたといい「きょうは変化球で三振をとれたのが良かった。落ち着いて投げ切れた」と満面に笑みを浮かべた。

 5回の攻撃で代打を送られた直後、相手中堅手が守備中に足をつらせて倒れ込んだ。関戸秀貴捕手(2年)とともに担架を持って外野まで走り、かついでベンチまで運んだ。「代打が送られたのでベンチにいたら(相手選手が)倒れていて。(担架の)近くにいたので、とっさに体が動いた」。代打が送られていたとはいえ、降板直後ながら敵味方関係なく動いた姿勢は見事だった。

 奈良・樫原磯城シニア出身で、ダルビッシュ有(カブス)に憧れて東北に進学。「いつか背番号1を背負いたい。そのためにもっと制球力を上げていきたい」と飛躍を誓った。

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