阪神・ボーア 甲子園でリベンジG倒だ!開幕3連戦は12打数無安打「今回は勝ちたいね」

[ 2020年7月7日 05:30 ]

阪神・ボーア
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 阪神は6日の広島戦(マツダ)が降雨中止となり、7日から甲子園で5カード連続15試合を戦う。本拠地開幕の相手は首位の巨人。5日の広島戦で満塁本塁打を放つなど復調気配を見せているジャスティン・ボーア内野手(32)は巨人との開幕3連戦で12打数無安打に抑え込まれており、2連勝中のチームにさらなる勢いを呼ぶべく、聖地でのリベンジを約束した。

 好感触のまま臨むはずだった広島戦が雨で流れ、気分的にモヤモヤしているかと思いきや、ボーアの闘志はすでに憎き宿敵との一戦に向けられていた。

 「たしかにチームとしていいスタートは切れなかったけど、最近はいい戦いができているし、前回負けている相手だから、今回は勝ちたいね」

 開幕から5カード連続となる敵地でのラストカードだった広島戦で4日は3安打、5日は満塁弾を記録した大砲に、真価を問われる舞台がやってくる。開幕3試合 で計12打数 ノーヒットに終わった当時からコンディションの上積みは言うまでもない。相手先発はいずれも初対戦となる戸郷、メルセデス、桜井が予想され、直接的リベンジとはいかないが、打倒巨人を果たし、公式戦初の甲子園で、本来の姿を見せつける。

 「すごく楽しみだね。開幕ダッシュはできなかったけど、ホームに帰ってきたら、より一層勝ちたいと思うし、自分のできる準備をしっかりして、ファンの皆さんの前で勝てるように頑張るよ」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕から5カード連続のビジターゲームとなった。慣れない日本国内の移動に加え、宿泊先からほぼ外出できないことによるストレスや疲労もかなりあったはず。試練を乗り越え、6月2日から練習試合とはいえ、3試合連続本塁打をぶっ放した甲子園に帰ってくる、メリットは相当といえる。

 「うれしい!! 家族に会えるのがとってもうれしいよ!!」

 球団広報を通じてのコメントにも、その興奮ぶりが伝わってきた。2週間を超える長期遠征中は一度も会えなかった妻、息子と、ようやく一緒に戦うことができる。めまぐるしい復調の勢いに、家族のパワーが加わった時、どんな打撃を見せてくれるのか、虎党の期待は膨らむばかりだ。

 その打棒とチームの勝敗が連動するのはここまでの14試合で実証済みだ。七夕の日に「甲子園開幕」するのも何かの縁。望むのは、豪快な一撃を宿敵にお見舞いしての痛快G倒だ。首位を快走する巨人を本拠で連破し、巻き返しへ確かな手応えをつかむ。 (巻木 周平)

【20年阪神開幕カードVTR】
 第1戦(6月19日 東京ドーム)
阪 神 001 010 000|2
巨 人 000 100 20X|3
 (神)西勇、岩崎、エドワーズ―梅野
 (巨)菅野、中川、デラロサ―小林、炭谷
 <本>西勇(神)、吉川尚(巨)

 阪神は3回に西勇のソロで先制。4回に同点とされたが、5回には西勇の適時二塁打で勝ち越した。しかし、7回から救援した岩崎が吉川尚に逆転2ランを被弾。阪神は野手陣が振るわず、新外国人の4番ボーアは4打数無安打に終わった。

 第2戦(6月20日 東京ドーム)
阪 神 000 100 000|1
巨 人 100 200 80X|11
 (神)岩貞、小川、谷川、能見―原口
 (巨)田口、沢村、ビエイラ、高木、鍵谷、藤岡―炭谷、大城
 <本>原口(神)、パーラ(巨)

 阪神は3番マルテが3四球でつないだが、4番ボーアは2度の満塁機で凡退。得点は原口のソロによる1点だけだった。先発岩貞は6回3失点の粘投。7回には初登板の新人・小川、谷川が大量失点を許し大勢が決した。

 第3戦(6月21日 東京ドーム)
阪 神 100 000 000|1
巨 人 000 520 00X|7
 (神)ガルシア、守屋、小川、谷川―坂本、梅野
 (巨)サンチェス、高木、沢村、中川、宮国―小林、大城
 <本>近本(神)、岡本、パーラ(以上巨)

 矢野監督は糸井―近本の1、2番コンビを解体し、ボーアを6番に下げる新打順を採用。幸先よく近本の初回先頭打者弾で先制したが、以降はゼロ行進。ボーアは3連戦で12打数無安打。チーム打率は2割を切った。

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