広島・会沢 開幕戦・DeNA対策は外国人の前後の打者「1番、下位打線がポイントになる」

[ 2020年6月17日 05:30 ]

腕を組んで練習を見つめる会沢
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 広島・会沢翼捕手(32)は16日、マツダスタジアムでのチーム練習に参加し、19日からの開幕カードの相手となるDeNA打線の対策案を明かした。そのカギは、キーマン以外にあると言う。今季の相手打線の目玉は、「2番・ソト」に始まり、中軸に新助っ人・オースティン、ロペスが座る助っ人3人衆。「新しい外国人が入った。去年と変わらずいい打線」。19日からの開幕カードでマスクをかぶる見込みの会沢は、助っ人に警戒心を強めながら、その前後を担う打者に解決策を見出そうとしている。

 「(助っ人は)中軸を打つことが多いと思うので、その前後の打者(が重要)。中軸に入るなら、その前の1、2番。2番とかに入るなら、下位打線がポイントになると僕は思う。前後の打者がポイント。一発のある打者が多いので(走者をためたくない)」

 助っ人と前後を分断することで、被害を受けても最小限に抑え込もうとする「助っ人包囲網」を思い描く。「1度勢いに乗ると止まらなくなる。なるべく1人ずつという気持ちでいきたい」。17、18年と敵地・横浜での3者連続被弾を経験。勢いを分断させる必要性は、身をもって体感してきた。

 3番最有力のオースティンは、米通算33発の長距離砲。6月の練習試合で26打数11安打(打率・423)、3本塁打、7打点と打ちまくった。「スコアラーさんと話をして、その中で僕が感じることも出てくると思う」。一方、昨季9本塁打を許したソト、同6本塁打のロペスとは、対戦経験を前提にしつつ、固定観念に縛られない配球を意識する。

 「データとこれまでの感覚もある。ただ、考えは柔軟にフラットにしないといけない。だから、最初のカードは全部難しい」
 昨季のDeNA戦は、本拠地で8勝4敗ながら、敵地で3勝9敗1分けと大きく負け越した。「やっぱりお客さんの雰囲気があった」。今季は無観客試合となるものの、その影響は未知数だ。

 「開幕カードは独特な雰囲気がある。カードの頭を大事にしたい。そういう意味では、チームに勇気を与えることも大事になってくる」。赤ヘルの頭脳のシュミレーション通りにいけば、開幕ダッシュが待っている。(河合 洋介)

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2020年6月17日のニュース