西武・今井、爆速覚醒153キロ連発!ソフトB斬り任せろ

[ 2020年6月17日 05:30 ]

イースタンリーグ練習試合・ロッテ戦で快投を演じた西武・今井(球団提供)
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 西武の今井達也投手(22)が16日、イースタン・リーグ練習試合、ロッテ戦に3番手で6回から登板。最速153キロを8度マークし、4回1安打無失点で6奪三振の快投を見せた。また先発した高橋光成投手(23)も4回無失点の好投。開幕2カード目からはソフトバンク6連戦が控える。高橋光は23日、今井は24日の同カードに先発予定で、開幕直後のライバル対決へ準備は整った。

 6回2死。今井は2年目の藤原から、この日最速153キロの高め直球で2つ目の空振り三振を奪った。手応え抜群の直球に「最近強い真っすぐが投げられている。走者を出したクイックでも強い球を投げるように意識している」と胸を張った。

 開幕前最後の実戦で調整登板。6回から熱投は60球に及んだ。安打は9回に148キロを打たれた松田の中前打のみ。153キロは8度も計測し、150キロ以上の直球は32球中26球計測し、平均球速は151・2キロ。140キロ台のフォークも交ざり、ロッテ打線は舌を巻くだけだった。

 オフは元西武で現楽天の涌井、岸の自主トレに志願の同行。コロナ禍の自主練習期間中には下半身強化を徹底して球威は増した。カブスのダルビッシュに似た投球フォーム。10日の楽天戦は自己最速155キロをマーク。2月のオリックスとの練習試合で計測した155キロには「出ていない」と完全否定したが、2度目の計測には「感触はいい」と自身の成長を指先に感じ取っている。

 自信を持って開幕5戦目、24日のソフトバンク戦に臨む。昨季は自己最多の7勝を挙げたが、10月10日のソフトバンクとのCSファイナルS第2戦では先発して2回2/3を6失点。「直球も変化球も高く浮いた」と悔しい思いをし、チームも日本シリーズ進出を逃した。宿敵との6連戦は、開幕直後のチームの浮沈の鍵を握る。勝利に導くための準備は整っている。

 「いい状態でシーズンに入れる。納得のいく球を投げるだけ」

 22歳は使命と責任は強く胸に刻んでいる。(大木 穂高)
 
 【昨季登板23戦全て平均球速140キロ台】今井は昨季、全23登板のうち18試合で最速が150キロを超えたが、1試合平均球速で150キロ超えは1試合もなかった。1試合平均最速はシーズン初登板となった3月30日ソフトバンク戦での149.3キロ。19年を通じての平均球速は146.1キロだった。直球の被打率は昨季が.320で、18年の.274よりも悪化。球速アップは投球の改善につながりそうだ。

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