広島・中崎&今村 1軍昇格!“勝利の方程式”返り咲く!

[ 2020年6月9日 05:30 ]

広島の中崎(左)と今村
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 2軍調整中の広島・中崎翔太投手(27)と今村猛投手(29)は、9日の阪神との練習試合(マツダ)から1軍に合流することが8日、明らかになった。軒並み不安定な救援陣の再整備は、喫緊の課題。実績十分の2人が、今回の阪神3連戦で勝ちパターン入りへのテストに臨むこととなった。

 実績組が不安定な救援陣への打開策となる。9日から本拠マツダスタジアムで行われる阪神との練習試合を前に、佐々岡監督は、中崎、今村の2人を1軍に合流させることを認めた。
 「最初は、中継ぎでどのポジションでもやってもらう。中崎が上がるからと言って、いきなりストッパーではない。投げて信頼を勝ち取ってもらう」

 中崎にとっては、昨年11月の右膝手術後、初の1軍合流。今村は、3月25日のヤクルトとの練習試合で登板機会を与えられて以来の1軍登板となる。2人は、5、7日の2軍阪神戦に登板し、そろって計2イニング1失点。5日に鳴尾浜球場を直接視察した指揮官は、期待を隠さない。

 「なかなか中継ぎが機能していない。最初は、そういう(終盤以外の)ところで投げてもらうけど、やっぱり経験や実績があるから(期待は大きい)。(結果、内容次第で)試合展開を決める役割になるかもしれない」

 救援陣の整備は、喫緊の課題である。2日からの対外試合6試合で無失点だったのは、スコット(2試合、2イニング)とDJ・ジョンソン(3試合、3イニング)のみ。抑え最有力のスコットにつなぐ終盤の起用法は、いまだ見通しが立っていない。

 今回の阪神3連戦を「勝利の方程式」入りを賭けた最終試験とし、開幕前最後の対外試合となる12日からのソフトバンク3連戦(ペイペイドーム)で、実際に試すのが基本線とされてきた。ただし、指揮官は「ペイペイで最後の戦い方になってきて…という(構想)はあるけど、それが最終決定ではない」と、競争の手を緩めずに判断する方針だ。

 昨季、抑えをはく奪されて36試合登板にとどまった中崎は、リハビリ段階から「勝ちパターンで投げられるぐらいに持っていかないと(1軍では)投げられない」と先を見据えてきた。16、17年に60試合以上に登板した今村も昨季は27試合のみに終わった。再起を期す2人が、救援陣の厚みを左右する。(河合 洋介)

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2020年6月9日のニュース