中日・根尾は高校球児の無念さ思いやりながらも激励「できること準備して、何とか頑張って」

[ 2020年5月17日 05:30 ]

トレーニング器具「ベロプロ」を装着し、ノックを受ける根尾(球団提供)
Photo By 提供写真

 ナゴヤ球場での自主練習後に代表取材に応じた中日・根尾は、高校時代の自身を思い出し、高校球児の無念さを思いやった。

 「春がなくても夏があればというので希望があったと思う。目指すこともできずに終わっちゃうのはどうなんだろうというのはある」

 大阪桐蔭時代に春夏合わせ3度の優勝を経験。「日本全国から注目される中でプレーできるのは甲子園しかない。その舞台で勝つことを目標としてやってきたので(大会が)なくなるというのは正直、信じられない感じ」。

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、プロ野球もまだ開幕が決まっていない。高校総体も中止となり、高校野球の開催も厳しい状況であるのは十分に理解した上で「甲子園でしか味わえない空気感。一球で流れが変わってしまう、わかりやすい場所。一戦一戦勉強させてもらった」と、人間的な成長も促してくれるのが聖地だとした。

 ただ、甲子園大会が正式に中止なっても都道府県ごとに代替開催を検討しているところもある。「とにかくできることを準備したらいい。フィジカル的なところは今の時期に鍛えることで夏にも耐えられる。外出自粛で難しいが、何とか(頑張って)やってほしい」と、最後まで高校球児を全うすることを願った。

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2020年5月17日のニュース