50日ぶりナインと再会の日本ハム・栗山監督 喜びの再始動で「いかに感謝して野球をやれるか」

[ 2020年5月17日 05:30 ]

札幌市内で行われたチーム練習でナインを前に話をする日本ハム・栗山監督(球団提供)
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 新型コロナウイルスの感染予防のため自主練習を行っていた日本ハムは16日、札幌市内と千葉・鎌ケ谷の2カ所、計3班に分かれ、首脳陣も視察する中でチーム練習を再開した。札幌市内の練習を視察した栗山英樹監督(59)は3月27日以来、50日ぶりに選手と対面。指揮官は野球ができる感謝の気持ちを持つよう選手に訓示した。プロ野球は最短で6月19日開幕を目指すが、練習のペースを段階的に上げていく。

 自宅を出る前には「いつもとは違う思い」を持って迎えた特別な日。栗山監督の目の前にはナインが元気な姿で集まった。札幌市内の施設でオンライン取材に応じた指揮官は「まずは命を守るところからスタートしたので、みんなが元気で会えたのは凄くうれしかった。いかに感謝して野球をやれるかってところも含めてしっかりと伝えた」。50日ぶりにナインと対面し、喜び、安ど、感謝といった感情が入り交じった。

 全体練習ではないため、各自トレーニングウエアでの練習だったが、中田、近藤ら札幌組17人の選手の動きを入念にチェックした。練習はノック、フリー打撃など約2時間。練習の合間には各選手の状態を聞いて回ったが、指揮官といえども選手とのソーシャルディスタンス確保が求められている。「“(中田)翔”って呼んだら、目の前に来てくれたけど、一瞬引いちゃって。選手に迷惑を掛けたくないから距離を取っちゃうんだけど、翔が“えっ、近づいちゃいけないんですか”って。“近づくなって言われてるだろ”って話をしたよ」と苦笑いで振り返った。

 指揮官に続いて取材対応した中島は、チーム練習について「人数も増えたので雰囲気が引き締まった。(6月開幕へ)少し光が見えた」と語った。チームは開幕に備え、練習試合に向けて調整を進める。栗山監督はキャンプ、オープン戦で仕上げた体の状態が一度落ち、再び仕上げていく作業に「俺らも初めてなので」と慎重に状態を見極める考え。選手の健康を第一に、開幕へ一歩ずつ進む。(東尾 洋樹)

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2020年5月17日のニュース