巨人 岩隈も1000万円寄付「頑張ろう東京」原監督らの思いに賛同、動画でメッセージ

[ 2020年5月1日 05:30 ]

動画で「頑張ろう東京」とメッセージを送る巨人・岩隈

 巨人の岩隈久志投手(39)が30日、新型コロナウイルス感染対策の最前線に立つ医療従事者を支援するため、東京都に1000万円を寄付した。

 4月24日に各1000万円ずつ、総額5000万円を寄付した原監督、阿部2軍監督、坂本、丸、菅野の思いに賛同した。東日本大震災や熊本地震の際にも被災地を支援するなど社会貢献活動に熱心な39歳は球団を通じて動画で「一人一人が思いやりや優しさ、感謝の心を持ち、力を合わせて乗り越えていきましょう」とメッセージ。東京都東大和市出身で堀越高卒。動画の最後には原監督ら5人と同じように「頑張ろう東京」と呼びかけた。

 自身は17年9月に受けた右肩手術からの復活を目指している。マリナーズから8年ぶりに国内復帰した昨季の登板は2軍戦の2試合のみ。昨年10月には鼠径(そけい)ヘルニアの手術を受け、今季も春季キャンプからファームで慎重に調整。4月14日には打撃投手を務め、50球を投じた。

 この日は、川崎市のジャイアンツ球場で約60メートルの距離でキャッチボールをした後、ブルペンで40球。「違和感なく投げられています」と復活へ一歩ずつ階段を上がっている。コロナ禍で個人調整期間が続くが「有効に使えていますし、目標もしっかり持ってやれています」と言う。3児の父は“おうち時間”も有意義に過ごしており「料理を作ったりしますね。包丁を持つと危ないのでそれ以外で。家族との時間も増えて楽しく過ごせています。みんなで、パン作りしたりしてね!」と明かした。日米通算170勝を誇る右腕が、移籍後初めて1軍のマウンドに立つ日は近い。(青森 正宣)

 ≪「東京コロナ医療支援基金」総額3091万円の寄付集まる≫巨人は4月24日に選手会長の菅野ら5人が各1000万円ずつ、総額5000万円を東京都に寄付。原監督はメッセージ動画で「医療従事者の方に感謝と敬意を込めて送ります」と語った。球団もマスク4万枚などを寄贈。この日、球団は原監督らが呼びかけた「東京コロナ医療支援基金」(読売新聞社と社会福祉法人・読売光と愛の事業団設立)に30日正午までに総額3091万円の寄付が寄せられたと発表した。

 ◆岩隈の過去の支援活動
 ☆ゴールデンスピリット賞 楽天時代の07年から1勝につき10万円を仙台のボランティア団体に寄付。タイの児童養護施設、ミャンマーの子供たちの給食費などを支援し、08年に社会貢献活動を表彰するゴールデンスピリット賞受賞。
 ☆東日本大震災 11年に被災地支援として1勝につき10万円を寄付し、チームも1勝につき1000万円を寄付。マリナーズに移籍し、日本で開幕を迎えた12年3月には宮城県石巻市で野球教室を行った。
 ☆三陸鉄道 14年に岩手県沿岸部を走る三陸鉄道の社員や沿線の住民らをメンバーとする草野球チーム「三陸鉄道キットDreams」のGMに就任し、バックアップする。
 ☆熊本地震 16年4月14日の震災発生から11日後の25日に、被災地支援として2000万円を寄付。オフの12月には熊本県民総合運動公園で野球教室も行う。

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2020年5月1日のニュース