巨人・阿部2軍監督 感染対策万全!マスク姿でファーム熱血指導

[ 2020年4月13日 05:30 ]

若林(右)に打撃指導する巨人・阿部2軍監督(中央)
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 巨人・阿部2軍監督が、ジャイアンツ球場で行われたファームの個人調整を視察。新型コロナウイルスの感染対策でマスクをつけたまま熱血指導した。

 現役時代のキャッチャーマスク姿ではないが、声は熱を帯びた。3年目の若林にバットを構えて手本を示し「もっと遊び心を持って打てばいい。その中で新たな発見があるよ」と助言。「いろんなことをやってみろ。“これいいな”と思うのがあったらいい」と通算2132安打を放った経験から“引き出しを増やせ”と説いた。

 コロナ禍でイースタン・リーグの開幕も白紙となり「初陣」は遠い。選手は個人調整期間が続くが、時間ができたからこそ取り組めることもある。春季キャンプ中にも「いろんなことを試せるのはこの期間しかないから。ダメだったら消す。良かったら継続してみる」と若手に求めてきた。延期を前向きに捉え、育成のウレーニャにも打撃指導し、膝の使い方などを伝授した。

 若林は球団を通じて「トップの位置を教わりました。全体的に遊び心を取り入れて打ちましたが、打球も強くなったように感じる。今後につなげていきたいです」。昨オフのドミニカ共和国でのトライアウトで阿部2軍監督によって発掘されたウレーニャも「もっと吸収してうまくなりたいです」と感謝した。

 キャンプで密着指導を受けたモタは2月下旬に支配下登録を勝ち取った。阿部2軍監督が苦境をレベルアップの時間に変え、チーム力を底上げする。(青森 正宣)

 ▼増田大(昨季代走の切り札として活躍)1分、1秒を大事に時間を効率よく使う。

 ▼北村(打力が売りの大型内野手)開幕が延びたことをプラスに捉えて、日々試行錯誤してレベルアップしていきたいです。

 ▼増田陸(坂本2世と期待の2年目内野手)調整とか言える立場ではないので、今も変わらず量と質をこなすしかないです。

 ▼田中貴(6年目捕手の元気印)いつ開幕してもいいように、やるべきことをやるだけです。
 ▼岸田(高い潜在能力を秘める3年目捕手)この時期だからこそ、いろいろなことにチャレンジしてもっとレベルアップしていきたいです。

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2020年4月13日のニュース