台湾プロ野球開幕!コロナに負けず世界一早い球春到来 2度延期も無観客ながら実現

[ 2020年4月13日 05:30 ]

観客に見立てたマネキンや看板が置かれた台湾プロ野球楽天の本拠地球場のスタンド
Photo By ゲッティ=共同

 台湾プロ野球が12日、開幕した。本来の開幕日は3月14日だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で2度延期。それでも台湾は感染者388人、死者6人と少なく、無観客で開催にこぎ着けた。日本のプロ野球や大リーグが開幕の見通しが立たない中、世界のプロ野球リーグで最も早い公式戦となった。

 台中市で中信兄弟―統一の1試合が行われ、中信兄弟は元ソフトバンクのミランダが先発し5回1失点、7奪三振の力投。延長11回に統一が3点を勝ち越し、今季初勝利を飾った。新規参入の楽天は試合を盛り上げようと桃園市にある本拠地のスタンドに観客に見立てたマネキンを置くなどして試合に備えたが開幕日の11日に続いて雨天中止となった。

 世界中のスポーツイベントが延期や中止を余儀なくされている中で、海外からも注目されている。呉志揚(ゴシヨウ)コミッショナーは「台湾政府がウイルス対策をしっかりしてくれた。今後も政府の方針に従って感染予防に取り組みたい」と話しており、職員、審判員、公式記録員をそれぞれ2つのグループに分けて一緒に行動しないなど対策を講じている。台湾政府から外出禁止令が出た場合や、選手らチーム関係者に感染者が出た場合にはリーグは中断される。

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