阪神・高橋 伸びしろしかない!4回自責0、7Kも反省「もっとやりようがあったのかなと」

[ 2020年3月25日 05:30 ]

練習試合   阪神9―5DeNA ( 2020年3月24日    横浜 )

<D・神>阪神先発の高橋(撮影・島崎忠彦)
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 阪神・高橋が24日のDeNAとの練習試合(横浜)に先発し4回5失点(自責0)ながら7三振を奪った。本人が不満を示した直球の球威はさらなる上昇を見込めるだけに、最短でも1カ月後の開幕へ向けて期待を抱かせる内容だった。

 結果とは裏腹に、期待と希望が見え隠れするパフォーマンスだった。高橋が、横浜のマウンドで見せた“快投”。口をついて出た反省の言葉には、さらなる伸びしろを感じさせた。

 「打たれるところは簡単に打たれている。4回で6本ヒット打たれている。甘いボールを打たれているので。打たれていないボールも甘いというか…。結果的に抑えられた。アウトになったのはそういう感じ。もっとやりようがあったのかなと」

 悔いたのは5失点した3点リードの2回。2死一、二塁で大和の二ゴロを糸原が後逸するミスで1点を返されると、梶谷の中前適時打で追加点を献上。さらに、中井の三ゴロをさばいたマルテの一塁悪送球もあり、オースティンには左翼へ2点二塁打を浴びた。味方の2失策に粘り切れずビッグイニングをつくった点は反省も、奪った7Kに光を見たい。

 10日の教育リーグ・ソフトバンク戦以来、1軍に限れば2月22日の中日戦以来のマウンドだった。直球の球威が本調子でない中、2回の宮崎、3回の伊藤光を仕留めたのは外角低めの“原点”。「ストレートが良くなかったけど、ああやってしっかり投げれば抑えられるので、しっかり投げ切らないといけない」と再確認した。

 オープン戦で4本塁打を放つなど長打力が脅威のオースティンとは3度の対戦で2三振を奪った。初回は得意のツーシームでバットに空を切らせた。「(オースティンは)どんどん振ってくるイメージ。真っすぐのタイミングで思い切って振ってくる」。シーズンで沈黙させるための大きな材料も得た。

 ローテーションの柱として期待する矢野監督は「(7Kは)普通かな。そういうところで言うと、これぐらいは普通じゃないかなという評価」と求めるレベルの高さゆえの点数を付けた。本人、指揮官、誰も満足はしていないからこそ、上昇が望める。

 「5点取られたイニングも(適時打は)初球なので、もっと慎重にいかなきゃ。あれじゃ信頼されない。ローテも(開幕が)延期された分、争っていかないといけない立場なんで」。競争心だけは忘れることなく、高みを目指していく。(遠藤 礼) 

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2020年3月25日のニュース