槇原寛己氏 ロッテ・朗希の打撃ケージ内へのファウル 指に掛かっているかの目安に

[ 2020年3月25日 05:30 ]

プロ入り後初の打撃投手を務めた佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 【槇原寛己 視点】佐々木朗の初球、157キロの直球は打撃ケージ内へのファウルになった。打席の福田光は「押し込まれている」と思っただろうし、佐々木朗も打者の反応を肌で感じたはずだ。ファウルは計8本。ボールに指が掛かっていたからこそだが、ブルペン投球では分からないこの感覚が次への大きな一歩になる。

 私も現役時代、フリー打撃登板の際は「打撃ケージから出ないファウルが何本あるか」を重視していた。これがボールに指が掛かっているかの目安。佐々木朗ほどの球威があれば、真ん中に投げても指に掛かったスピンの利いたボールならファウルになる。試合では一番カウントが稼げるボールで、投球が物凄く楽になる。

 相手は味方で、当ててはいけない、という意識もあったのだろう。右打者の茶谷の際にはボール球がやや多かったが、内容的には十分。得たもの、感じたものは多かったはず。今後も打者との対戦で感覚を磨き、指に掛かったボールの割合を増やしていくことが大切だ。(スポニチ本紙評論家)

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2020年3月25日のニュース