ロッテ・ドラ1朗希、13日にも初ブルペン 1軍同行“英才教育”「しっかり学びたい」

[ 2020年2月5日 05:30 ]

石垣島キャンプ ( 2020年2月4日 )

サインプレーの練習でマウンドから投げる佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)が、石垣島キャンプを打ち上げる13日に初めてブルペン投球を行う可能性が浮上した。

 第1クール最終日、今後のスーパールーキーの育成方法について、吉井投手コーチは「どこまで帯同できるかは体調とかで変わるが、とりあえず、14日からの沖縄本島は行きます」と明言。当初は2軍キャンプに合流予定だったが「ある程度、仕上がるまでは、同じように僕と川越投手コーチでやった方がいいかな。体力づくりをするための環境もこちらと遠征先を比べて差はない」と1軍帯同を井口監督に進言し、承認された形だ。

 163キロ右腕に「英才教育」が施されることで、初ブルペンの「Xデー」は13日となりそうだ。吉井コーチは6日からの第2クールでのブルペン入りも否定。14日の広島戦(コザ)からは対戦相手のキャンプ地で練習する。ブルペン投球となれば報道陣の大挙は必至で、球団も石垣島の方が警備をしやすい。捕手を立たせての立ち投げとなるが、1月26日に先乗りし、お世話になった地元ファンに記念すべき姿を披露したい思いもある。

 もちろん佐々木朗のコンディションによって日程は前後するが、ここまでは順調。「焦る必要はない。課題を一つずつつぶしていきたい」と4日連続で40メートルのキャッチボールを行った。距離は同じだが、前日よりも投球時間を5分から8分に増やした。次なる目標であるブルペン入りに向け、着実に階段を上がったことになる。

 1軍同行を聞いた瞬間、佐々木朗は「そうなんだ。何でだろう…」と戸惑いも見せたが、大きな経験となることは間違いない。「1軍の試合や練習を見られる。他球団の選手を見る機会は少ないので、しっかりと学びたい」。怪物のキャンプは始まったばかりだ。(横市 勇)

 ◇大物高卒新人のキャンプ初ブルペン  ☆99年松坂大輔(西武) 2月3日に捕手を立たせて91球。気温3.4度の中、全て直球を投げ込み「7割の力。自分で思っているより良いボールがいった」。最速は推定145キロだった。  ☆05年ダルビッシュ有(日本ハム) 右膝関節炎で新人合同自主トレから別メニューが続いていたが、2月15日に2軍キャンプ地の沖縄・東風平でブルペン入りを直訴。捕手を立たせて20球を投げた。  ☆07年田中将大(楽天) キャンプ初日の2月1日からブルペン入りし、直球だけ63球を投げた。バランスを重視したため、球速は130キロ台後半だったが、見守った野村監督は「さすがだ、合格」とうなずいた。

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2020年2月5日のニュース