広島・奨成 来春1軍Cへスローイング猛特訓!全体練習後1時間「課題が残っているので多めに」

[ 2019年10月31日 05:30 ]

1軍キャンプ初参加を前に、秋季練習で汗を流す広島・中村奨
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 広島は30日、本拠地にフェニックスリーグ参加選手やスタッフが合流し、新体制で秋季練習を行った。中村奨成捕手(20)は全体練習終了後、約1時間に渡って課題のスローイングを猛特訓。初参加する秋季キャンプ(11月2日~20日、宮崎・日南)でも、来春1軍キャンプへの切符をつかむべく猛アピールを誓っている。

 初日から精力的に動き回った。宮崎フェニックス・リーグを28日に打ち上げ、本拠地での秋季練習に合流した中村奨。投内連係やフリー打撃などの全体練習を終えた後、1軍バッテリーコーチに就任した倉コーチと、約1時間に渡ってスローイング練習に励んだ。

 「(体の)軸で投げられるように。課題が残っているので、多めにやりました」

 入団時から一貫して取り組む捕球後の握り替え、そして送球。倉コーチが「捕って投げるのがまだまだ」と言うように、正確性を欠くため強肩を生かせていないのが実情だ。フェニックスリーグでも「全然刺せず、悔しい思いしかない」(中村奨)と振り返る。

 思い起こせば、2年目はアクシデント続きだった。2月の2軍春季キャンプで肋骨を疲労骨折すると、実戦復帰した6月18日のウエスタン・リーグ阪神戦でも頭部死球。結果39試合の出場にとどまったものの、打率・279をマークした打撃では一定の進化を示した。

 「打撃は成長できたと思う。追い込まれても粘れるようになったし、ヒットも出るようになった。でも本職は守備。両立できなかった悔しさはあります」

 11月2日に宮崎・日南で始まる秋季1軍キャンプ。先ごろメンバーが発表され、中村奨の名前もあった。昨秋は故障で不参加だっただけに初の抜てきに懸ける思いは強い。佐々岡監督は「競争」を前面に掲げており、秋のアピールが来春1軍キップにもつながる。

 「せっかく秋に呼んで頂いたので、気負わずしっかりアピールしたい。それが春につながると思う。実戦で打撃もアピールしたいけど、まずはしっかり守れるように」

 地元期待の大型捕手も来季は高卒3年目。熟成に時間が必要なポジションとはいえ、そろそろ1軍への足がかりをつかんでおきたいところ。まずは秋。20歳の奮闘に注目だ。(江尾 卓也)

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2019年10月31日のニュース