明大 森下“3刀流”締め 敗戦も善波監督に「プロで恩返し」

[ 2019年10月31日 05:30 ]

東京六大学野球第7週最終日   明大0―1立大 ( 2019年10月30日    神宮 )

9回 力投する明大・森下(撮影・白鳥 佳樹)
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 4回戦1試合が行われた。立大が明大を1―0で下し、勝ち点3で全日程を終えた。明大は試合後、善波達也監督(57)が今季限りで退任することを発表。代打で途中出場し、左翼を守って最後はマウンドにも上がった広島ドラフト1位指名の森下暢仁投手(4年)は、プロでの恩返しを誓った。

 いつもは冷静な森下の目が潤んでいた。試合後、善波監督が退任を発表。右腕は「高校の時、ただプロに行きたいと言っていた自分を大学に呼んでくださった。監督のもとで野球ができて良かった」と話した。

 学生最後の一戦。7回に代打で登場した。捕飛に倒れたがリーグ戦初の左翼に就き、9回からはDeNA3位指名・伊勢の後を受けて登板した。最速150キロを投げ込むなど1回無失点。9回の打席では三塁内野安打で出塁したが、自らの盗塁死で試合終了。「勝って終わらせてあげたかった」と肩を落としながらも「監督が良い思い出をつくらせてくれた」と感謝した。

 今季日程を終え、プロ入りへと踏み出す。「これからの2カ月が大事。監督にもまだ教わって、たくさん恩返ししたい」と誓った。(松井 いつき)

 <立大>投打で3年生が躍動した。7番・三井が7回に唯一の得点となる中前適時打。投げては右腕・中川が4回途中から無失点救援して今季初勝利をマークした。「勝ちたかった」と男泣きした三井は、昨春4本塁打と活躍したが、今年はベンチ外も経験した。「来年は優勝したい」と意欲。中川も「先輩が残した財産を無駄にせず頑張る」と力を込めた。

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