阪神・矢野監督 秋季Cテーマは「チャレンジ」島本、守屋ばり飛躍期待「可能性はみんなにある」

[ 2019年10月31日 05:30 ]

高知空港に到着し、歓迎を受ける矢野監督(撮影・坂田 高浩) 
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 挑戦の秋だ。阪神の矢野監督は芸西村内の宿舎に到着後に全体ミーティングを開き、20日間に及ぶ秋季キャンプを前に選手たちに訓示した。チーム力の底上げへ掲げた最大のテーマは「チャレンジ」だ。

 「一番はチャレンジすること。来年はオリンピックの関係もあって開幕も早くなるし(今季より9日早い3月20日)、何かに挑戦するって、春でもできるんだけど、でも秋の方が思い切ってできる」

 今季終盤に怒濤(どとう)の6連勝で逆転3位に上がり、クライマックスシリーズ(CS)にも進出した。ただ優勝を逃した事実は揺るがず、CSファイナルステージではリーグ王者の巨人に完敗。チームとしての課題と、選手個人の課題があることは明確だ。それだけにレベルアップは必要不可欠。可能性を秘めた若手に対して挑戦することを求めた。

 「今年もシマ(島本)とか守屋とか、はい上がってきたメンバーがいて、今年は出られへんかったやつもいて。でも、可能性はみんなにある。だから自分がどうするかということをしっかり考えて臨むキャンプにしてくれたら、そこに絶対近づいていけると思う」

 手本はチーム内に存在する。昨季はわずか1試合登板だった島本はチーム最多の63試合に登板。守屋は4試合から大幅増の57試合。彼らの飛躍は昨秋の段階では想像できなかった。それだけに全選手にチャンスがあることを強調した。「みんな守屋やシマになれる可能性を持っている」。第2の島本、守屋が現れるかどうかは今秋次第。キャンプ初日から異例の早出練習も組み、し烈な競争をあおった。(山本 浩之)

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2019年10月31日のニュース