巨人 優勝前進マジック「6」!山口10Kでリーグ単独トップ14勝 広島は投打かみ合わず…

[ 2019年9月13日 21:28 ]

セ・リーグ   巨人5ー1広島 ( 2019年9月13日    東京D )

先発マウンドに上がり、10奪三振の好投を披露した山口(撮影・西川祐介)
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 5年ぶりのリーグ優勝へ、巨人が優勝マジックを一つ減らした。13日の広島戦に5―1で勝利。先発の山口俊が7回2/3を4安打1失点10奪三振の好投でリーグトップの14勝目を挙げ、打っては4番・岡本の先制打を皮切りに9安打で5得点と投打がかみ合い「マジック6」とした。

 4番の一振りで先手をとった。初回、先頭の亀井が10試合連続安打となる中前打で出塁。坂本勇が左飛に倒れるも、丸が四球を選び1死一、二塁、迎えた4番・岡本が左前適時打を放ち1点を先制。今季6打数無安打と苦手な九里から値千金の一打で主導権を握った。また亀井は3試合連続で初回の初球を安打にしており、頼れる1番の出塁が打線につながりを呼んでいる。

 3回には3番・丸が中前打で出塁し、今季12度目の盗塁に成功。2死に追い込まれてからゲレーロの四球、田中俊の右前打で満塁とし、迎えた8番・小林が押し出しの死球を受け、1点を追加。2-0とリードを広げた。

 1点を返された2-1の4回1死、坂本勇がフェンス直撃の二塁打を放ち出塁。2死に追い込まれるも4番・岡本が死球を受け2死一、三塁とすると、5番・阿部が広島先発・九里の外角への変化球をはじき返し右前へ。ベテラン技ありの適時打で再びリードを広げた。

 7回には増田大が武器の快足で追加点を呼んだ。1死走者なしから阿部が四球を選び出塁すると代走・増田大が送られ、すかさず盗塁に成功。二塁に進みなおも盗塁をちらつかせ、広島3番手・遠藤のボークを誘い三塁へ進んだ。ゲレーロが四球で出塁し1死一、三塁とすると、7番・田中俊の適時打で1点を追加。さらに小林の放った三ゴロを広島三塁手・メヒアが二塁悪送球。その間に三塁の陽が帰還し、5-1と突き放した。

 投げては先発の山口が中5日で先発マウンドに上がり、7回2/3を4安打1失点。4回に広島4番・松山に適時打を許し1点を返されるも、1死一塁から長野、安部を連続空振り三振斬り。フォークが冴え計10奪三振の好投を披露した。山口はこれで今季14勝。リーグトップで並んでいたDeNA・今永を抜き、単独トップに躍り出た。

 広島は先発の九里が4回8安打4四死球3失点で降板。今季巨人相手に3試合を投げ防御率2.70と好成績を残していたが、この日は序盤から制球が乱れ4四死球で90球を要し、5回の打席で代打を送られた。九里は8月31日DeNA戦から2連勝と好調で、17年に並ぶ自己シーズン最多の9勝を懸けたマウンドだっただけに、悔しい降板となった。3番手で登板したドラフト5位ルーキー・遠藤がボークを許すなど崩れ2失点。打線も松山適時打で1点を返したのが精一杯で、つながりを欠いた。

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