DeNA・今永、投げた!吠えた!「高校球児に負けてられない!と思って」魂の140球完封

[ 2019年8月18日 21:47 ]

セ・リーグ   DeNA1―0広島 ( 2019年8月18日    横浜 )

<D・広>完封勝利に捕手・戸柱とハグする今永 (撮影・白鳥 佳樹)
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 DeNAの4年目左腕・今永昇太投手(25)が広島打線を相手に140球を投げ、5安打完封勝利。同日12勝目を挙げた山口(巨人)に次ぐリーグ2位、自己最多タイとなる11勝目(5敗)を挙げた。この日の10個を加えた147奪三振と防御率2・48はともにリーグトップ。投手3冠も狙える今季3度目の完封劇で、チームに2カードぶりの勝ち越しをもたらした。

 「高校球児は昼間野球をしてるんで。負けてられない!と思って投げました、はい」

 1998年以来21年ぶりの優勝はまだ諦めない。マウンドで何度も吠える今永の姿にその思いが凝縮されていた。広島先発右腕・九里との息詰まる投手戦が続き、6回まで互いにゼロ行進。だが、7回にロペスの左越え24号ソロで待望の先制点が入ると、さらにギアが上がった。

 7回までに116球を投げていたが8回もマウンドに上がり、1死から西川の強烈なライナーを自らつかんでアウトを取ると、手でグラブを叩いて雄叫び。続く菊池涼を遊飛に打ち取ってチェンジとなると、再びマウンドで吠えた。8回は10球を投げ、126球。1点差のまま迎えた9回は1死から松山に内野安打を許したが、2死二塁で迎えた最後の打者・会沢を空振り三振。140球を投げ切った今永は両手を広げて空を見上げ、続いて3度グラブを叩いて喜びを爆発させた。

 「本当に打力もありますし、走力も使いますし。そういった意味ですごく苦手な相手」と話すが、これで広島戦は今季5試合に登板して2度の完封を含む4勝0敗、防御率1・22のキラーぶりだ。7回、ロペスに一発が出た時には「ロッカールームでドリンクを作ってて。打った瞬間、ちょっと騒いでしまって。スタミナ消耗してしまいました」と笑わせたが、「三浦コーチから『1人ずつ丁寧に全力を出し切って思い切って攻めていけ』と言われたので、何とか攻めの気持ちが結果に表れてくれて良かったです」とラスト2イニングを振り返った。

 一緒にお立ち台に上がったロペスには「ホームラン…ありがとう!」と感謝した左腕。今季チーム初の1―0勝利に「きょうも周りの守備にも助けられましたし、最後へろへろの中、本当にファンの方の声援に背中を押されて何とかマウンドに立ってられました。皆さん、本日はありがとうございました!」と声を張り上げた。

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