大谷、右肘死球も本人ケロリ「かすった感じ」初安打お預けも「良くなっている」

[ 2019年5月10日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―10タイガース ( 2019年5月8日    デトロイト )

タイガース戦の6回、死球を受けるエンゼルス・大谷
Photo By 共同

 バキッ、という衝撃音が敵地のスタンドに響いた。6回2死。エンゼルス・大谷の右肘に、タイガースの左腕ボイドの抜けたツーシームが直撃した。エルボーガードの上からとはいえ、昨年10月に手術を受けた内側側副じん帯の付近だった。

 「かすった感じだったのでどこに当たってるかよく分からない。痛くもなかった」

 心配する周囲をよそに、本人はケロリとしたもの。取り繕っている様子もなかった。ブラッド・オースマス監督によれば、大谷は指揮官に「肘ではなく手首付近に当たった」と勘違いして報告するほど。それほど感触が残らなかった。

 死球で出塁後、12年3冠王で通算466本塁打を誇る一塁手カブレラから声を掛けられて言葉を交わした。「言えない内容から“手術どうだった?”とか“自分はバイセプス(上腕二頭筋)の手術をしていたので”とか」と大谷。メジャー屈指の強打者にとっても、気になる存在だ。

 前夜の復帰戦から2試合連続で「3番・DH」で出場。4打席で2三振を含む3打数無安打で、合計9打席連続無安打となったが、全く悲観していない。「タイミングは徐々に良くなっている。早く一本打ちたいなという気持ちを抑えながらできるかが大事」。打席を重ねて深めた手応えを結果につなげる。(デトロイト・柳原 直之)

続きを表示

2019年5月10日のニュース