メッセンジャー 大トリで今キャンプ初のブルペン入り 目標は「バッキーを超えられるように」

[ 2019年2月10日 05:30 ]

今キャンプ初めてブルペンで投げ込むメッセンジャー(撮影・大森 寛明)
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 阪神・メッセンジャーが9日、宜野座キャンプに参加している投手陣の大トリで今キャンプ初のブルペン入りを果たした。直球のみ48球を投げた右腕は、バッキーの持つ球団外国人最多記録の100勝まであと5勝。その記録を開幕戦からノンストップの6連勝で更新するという「超積極的」目標をぶち上げた。

 「(あと1勝の)日米通算100勝も素晴らしいが、日本だけでの100勝が自分の中では大きい。あと5勝、いや6勝だね。バッキーを超えられるように。自分としては6連勝して超えたい。野球は何があるかわからないけど、そういう気持ちでやるよ」

 来日10年目。今年から日本人扱いとなる大黒柱らしい強気の設定だった。例年開幕投手宣言しており、5年連続6度目の大役を狙うのは当たり前。「オフコース! 毎年、開幕戦に向けて準備をしているし、監督、コーチもみんなそう言って声をかけてくれるから」と、改めてやる気をみなぎらせた。

 実際、スタートダッシュは大得意だ。一昨年は開幕5連勝。昨年も3月30日の開幕巨人戦で菅野に投げ勝ち、最初の6登板で5勝1敗と抜群の滑り出しを見せた。開幕戦から6戦6勝も夢ではなく、5月上旬の記録更新の可能性は十分にある。

 これまではキャンプ第1クールでのブルペン入りが恒例だったが、来日10年目はあえて第3クール初日まで待った。もちろん、自身、最も遅い。「10年間やって来てキャンプが長いのは知っている。準備する時間はたくさんあるから。来る前から第2クールの終わりか、第3クールの最初から投げようと思っていた」。

 見守った矢野監督の信頼は絶大。「本人に聞いても“全く問題ない”って。心配は全然していない」。ただ、開幕投手については「簡単には渡さんよ。そんな簡単にランディとは言わんよ、オレは」とニヤリと笑った。日本人扱いで助っ人記録に挑む右腕の19年シーズンの船出に注目だ。

(山添 晴治) 

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2019年2月10日のニュース