根尾　９歳少女の直球勝負に“詰まらされる”「ああいう質問もあるのか」

いちゃびら祭りで子どもたちにお菓子を配る中日・根尾　　（撮影・後藤　大輝）　
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　右ふくらはぎ肉離れのため、沖縄・読谷の２軍キャンプで別メニュー調整を続ける中日のドラフト１位・根尾（大阪桐蔭）が、思わぬ直球勝負に“詰まらされる”ひと幕があった。

　練習後に開かれた地元観光協会主催のイベント。京田のユニホームを着た９歳の少女から「（遊撃争いするライバルの）京田選手に勝てますか」の質問が飛び出すと、会場は瞬時に爆笑の渦に。文武両道を実践し、勝負強さも見せてきた根尾も、思わず苦笑いを浮かべるしかなかった。「今の段階は勝負できる状態ではないです。まずスタートラインに立てるように頑張ります」と応えるのが精いっぱいだった。

　「ああいう質問もあるのかと、いい経験になりました」。時間を置いて冷静さを取り戻した黄金新人も、子供には勝てなかった。

　加えて、天気にも勝てなかった。天候不良のため、予定されていた初の屋外フリー打撃も２日連続で中止。室内での練習を余儀なくされ、うらめしそうに空を眺めて「なんで…」とつぶやいた。

　屋内での暖機運転は十分過ぎるほどにやってきた。一日でも早くグラウンドで快音を響かせ、京田との遊撃争いをスタートさせたいところだ。（水口　隆博）