丸がその象徴に…長嶋さん期待「今年は新たな巨人軍になる」

[ 2019年2月10日 05:30 ]

巨人・春季キャンプ ( 2019年2月9日 )

打撃練習をする丸(撮影・西尾 大助)
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 ミスターからの激励に巨人・原監督、坂本勇主将らの表情がぐっと引き締まった。今キャンプ最多の2万4000人が詰めかけたサンマリンスタジアム宮崎。練習前に組まれた円陣の中央で、山口寿一オーナーがサプライズで長嶋茂雄終身名誉監督のメッセージを代読した。

 「巨人軍の選手をはじめ、コーチ、監督が一緒になって頑張ってもらいたい。今年は新たな巨人軍になると思う」

 胆石の治療で昨年7月から年末まで入院した長嶋氏。現在はリハビリ中のため、恒例となっている宮崎キャンプ訪問を断念したが、思いはナインに通じている。原監督は「グラウンドに来たいという思いはひしひしと感じました。頑張ります」と背筋を伸ばした。

 ここまで5勤1休で練習を消化している。この日は午前11時から全体練習をスタート。約3時間で切り上げたが、きょう10日は主力が初めて出場する紅白戦を実施する。紅白戦は11日にも行い、13日からの那覇キャンプ行きを懸けたサバイバルとなる。広島からFA移籍した丸は「3番・中堅」で先発する。

 初実戦に向けてフリー打撃などで調整した丸も、長嶋氏からのメッセージに「あれだけ影響力のある人。自分もみんなも引き締まったと思う」。昨年12月の入団交渉でも「一緒に野球ができたらうれしい」と直筆の手紙をもらった。同じ千葉出身の大先輩からの言葉に、改めて気合を入れ直した。

 新天地での実戦デビューに向け、丸は「いい結果が出せればいい。しっかり準備をしていきたい」と静かに力を込めた。2年連続MVPの優勝請負人が、ミスターも期待する「新生ジャイアンツ」の象徴となる。 (青森 正宣)

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