ロッテ加藤「一番尊敬」福浦へ恩返しの誓い「優勝していい形で引退を」

[ 2019年1月24日 15:43 ]

ロッテ浦和で自主トレを行ったロッテ加藤
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 ロッテ・加藤が、今季限りでの現役引退を決めた福浦への恩返しの活躍を誓った。

 「一番、尊敬している。選手としても、人としてもそう。憧れの人です」。ロッテ浦和で自主トレを行った加藤は、言葉に力を込めた。

 運命の出会いは99年夏。当時小3だった加藤少年は、東京ドームに初めてプロ野球の試合を見に行った。「日本ハム―ロッテ戦でした。戦隊もの(のイベント)を観に行ったんですけど、親父が“野球行くか”って」

 三塁側スタンドから見たのは、福浦のバットから放たれた打球が描いた美しい軌跡。「きれいな弾道だった。プロの試合で初めて見たホームランを打ったのが福浦さん。今でも凄い覚えています」。夏休みの宿題だった日記にも「福浦のホームラン」を書いた。そんな大先輩と、今では同じユニホームを着ている。

 昨年11月の球団納会。「お疲れさまです」。福浦にお酌した加藤は、「まあ、ちょっと座れよ」と声を掛けられた。「直した方がいいところがたくさんある。もったいない。やれる力があるのに発揮できていないぞ」。そう言われたという。

 「技術的にもそうだけど、精神的にぶれてしまう。例えば凡退しても、悔しさを出さずに淡々とやるのがプロ。次に切り替えていかないと」と加藤。親身な助言は、決して忘れることはない。

 「恩返しをしたい。優勝して、福浦さんがいい形で引退できるようにしたいです」。今季が7年目。福浦の姿を目に焼き付け、自身のプレーも目に焼き付けてもらうシーズンとなる。

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2019年1月24日のニュース