木田画伯 初の海外自主トレ面白秘話 誤算…男ヒロミさんと豪州へ さらに誤算の報道も

[ 2019年1月24日 07:35 ]

木田画伯のイラスト
Photo By スポニチ

 日本ハムの木田優夫投手チーフコーチ(50)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、海外自主トレについて。2月1日のキャンプインが迫り、各選手の調整も佳境を迎えています。そんな選手たちが汗を流す姿を見て思い出すのは、巨人時代に初めて海外で行った自主トレ。槙原寛己氏(55=スポニチ本紙評論家)に半ば強引に連れて行かれた豪州自主トレは、いい経験になりました。

 2月1日からいよいよキャンプがスタートしますが、ファイターズは今年も1軍はアリゾナ州スコッツデールで、2軍は沖縄県国頭村でキャンプインします。投手チーフコーチとして各投手が健康で、元気にキャンプ地へ入ってきてくれることを祈っています。

 そのためにも選手は各自で自主トレに励んでいて、海外に行っている選手もたくさんいます。僕も現役時代の後半は米国ロサンゼルス近郊で自主トレを行うことが多かったのですが、ジャイアンツ時代に一度、オーストラリアのゴールドコーストで自主トレを行ったことがありました。実は、あるスポーツ番組のオフシーズンの企画でクイズコーナーがあり、そのコーナーのMVPに選ばれ、MVP賞品がオーストラリアまでのペアチケットでした。それをどこかで聞きつけた槙原寛己さんが「おまえ、番組でペアチケットもらったらしいな。そのチケットで一緒に自主トレに行くぞ」と言ってきました。僕は「女性の“ヒロミさん”となら喜んで行きますが、せっかくのチケットをおっさんの“ヒロミさん”とは使いたくない」と一度は断ったのですが、結局強引に行かされることになりました。結果として泊まる場所、練習する場所、それからまだ海外での経験が少なかった僕に代わって現地での運転などの全て槙原さんがやってくれて、練習でも当時のエースと2人っきりで練習したので本当に勉強になり、今では行って良かったと心から思っています。

 ただ、滞在中に日本のスポーツ紙の取材を受けた時のこと。カメラマンが遅刻してきたため練習後に写真を撮ったのですが、その時すでにスパイクからゴルフシューズに履き替えていて、その写真が載ってしまい、帰国すると「あいつらゴルフばっかりして練習してないだろ」と思われたのは誤算でした。(日本ハム投手チーフコーチ)

続きを表示

2019年1月24日のニュース