ソフトB内川“原点回帰”で「全試合出たい」37歳シーズンへ決意

[ 2019年1月18日 05:30 ]

黙々とロングティーする内川(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンク・内川聖一内野手(36)が17日、宮崎県日向市内で上林誠知外野手(23)らと行っている自主トレを公開し、今季の目標に6年ぶりの全試合出場を掲げた。横浜時代の08年に首位打者を獲得した当時のモデルのバットで打撃練習を行うなど、原点回帰でチームの3年連続日本一に貢献することを誓った。

 信念を貫く。プロ19年目を迎える内川が出した結論はシンプルだった。上林、広島・鈴木ら総勢8人で行う自主トレ。フリー打撃では若手に負けじと広角にライナーを打ち分けた。

 「去年、一昨年とケガで満足なシーズンを送れていない。もう一度、頼りにしてもらえる選手でありたい。全試合に出たい」

 手にしたバットは横浜時代に自身初の首位打者を獲得した08年と同じ型だった。昨年よりも約10グラム程度重い約900グラムのバットを操り、「感触は悪くないし安心感がある」と話した。これまでは「打てそうなバットがあったら、使わない方が損」と他の選手のバットを借りて打席に向かうこともあった。だが、今年は違う。「去年までは5種類くらい使っていたけど、同じバットを使わないと何の変化か分からないことがある」。今季は11年前に右打者では歴代最高の打率・378をマークしたモデル一本で勝負する構えだ。

 今年8月で37歳。12年に沢村賞に輝いた同い年の摂津正氏が昨季限りで現役を引退するなど、ユニホームを脱ぐ同年代の選手が増えている。「契約がなかったらやれない世界なので危機感を感じる。長く現役を続けたいという思いは強い。思いと結果を結びつけたい」と語気を強めた。

 昨季は右肩、右膝などの故障で11年のソフトバンク移籍後最少の71試合の出場に終わった。13年以来6年ぶりの全試合出場に向け、昨年12月には優勝旅行先のハワイに居残り自主トレを行うなど、例年以上の準備を進めている。練習前には「体幹に刺激を入れたり、自分の体の見極めをしっかりやる」と新たな取り組みも実践中だ。「右足の粘り、タイミングをしっかり取る、ボールを捕まえるまでのバットの軌道。やらなければいけないことを見つめ直す」と内川。足元を見つめ、輝きを取り戻す。

 ≪上林「一番大事な年」≫上林は今季の目標に改めてトリプルスリーを掲げた。昨季は自身初の全試合出場を果たし、打率・270、22本塁打62打点をマーク。「今年は試合に出始めて3年目で一番大事な年になる。トリプルスリーを求められる選手だと思うので、そういう結果を出すことでチームの優勝にもつながる」と表情を引き締めた。

 自主トレではインナーマッスルを強化するメニューにも取り組み「バッティングに関係するトレーニング。細かい部分を鍛えている」と狙いを説明。フリー打撃では鋭い打球を連発するなど成果が表れている。6年目のシーズンに向け「柳田さん、秋山さん(西武)の時代を終わらせるように頑張りたい」とリーグを代表する左打者になることを誓った。

続きを表示

2019年1月18日のニュース