若手が望むベテランとの合同自主トレ 受け入れるソフトB・内川の思いとは

[ 2019年1月18日 08:30 ]

ウォーターバッグで負荷をかけ内川(右)とトレーニングする鈴木(撮影・岡田 丈靖)
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 プロ野球担当記者にとって、1月は全国各地での自主トレ取材が主な仕事。17日には宮崎県日向市で自主トレを行うソフトバンク・内川を取材した。経験豊富なベテランの元には、自主トレ同行を願い出る若手が後を絶たない。今年は同僚の上林、増田をはじめ、広島・鈴木、坂倉、ロッテ・吉田ら総勢8選手が汗を流していた。内川は「本当はこの時期は一人でやった方がやりたい練習に集中できるけど“内川とやりたい”と言ってくれる選手がいるのはうれしい。7人の人生を背負うくらいの気持ちでやっている」と話した。練習中には積極的に声をかけ、さりげなくアドバイスするシーンが多く見られた。

 ロッテの2年目・菅野は、ソフトバンク・中村晃の長崎での自主トレに同行していた。「レギュラーでやっている人でもこれだけ体をつくってからキャンプに入るんだなというのが分かった」と、予想以上の走り込みに驚いた様子だった。

 キャンプ前の1月の時期は、どのようなメニューをこなせばいいのか。結果を残している選手に同行すれば、一目瞭然だ。夜は食事をともにし、野球談義ができるのも利点だろう。ただし、内川は言う。「一緒にやったことが大事ではなくて、その先に何をやるかが大事。僕は彼らに刺激を与えられる存在でいたい」。若手はベテラン選手から多くのヒントをもらえる。自らがかみ砕いて技術を身につけることができるか。自主トレ取材の度に、シーズン中の楽しみが増える。(記者コラム・川島 毅洋)

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2019年1月18日のニュース