【矢野監督&赤星氏対談4】トリの遊撃挑戦嬉しかった みんなが背中を見ている

[ 2019年1月2日 13:50 ]

鳥谷のショート挑戦を歓迎する矢野監督
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 赤星 「1軍で、かつ甲子園で戦うとなると、守りの部分も大事になってくると思う。センターライン中心に考えた時、どういう風にお考えですか?」

 矢野 「いやー、素直に弱点と言えば弱点だと思う。でも、以前と比べればそこに入って来そうな選手は出てきている。近本を獲ったけど、アイツが入ることですごく競争が激しくなってくる。近本が入ることで俊(高山)、中谷も、他の外野手も相当危機感が出ると思う。そこをあおりたくて。セカンドも上本も残ってくれたし、健斗(糸原)もキャプテンになって、凄い争いになる。キャッチャーも隆(梅野)がゴールデングラブを取って、キャッチャーは経験が一番大切だからすごく成長したと思う。隆に任せる部分もあると思うんだけど、オレはまだそこまでとは思ってなくて。まだもっと成長できる。そのためにはライバルが必要で、やっぱり原口のバッティングは捨てがたい。しかも、オレがバッテリーコーチをしていた頃よりも肩は良くなった印象があって。1年間トータルになると分からないけど、隆のライバルには十二分になる。ショートに関しても、北條がケガをして健斗がやったり、海(植田)がやったり、熊谷もルーキーもいるけど。本当にいないわけじゃなくて、誰かを当てはめることはできる。弱点だけど、それだけそろってきたのは強みまでいかなくても勝負はできる。その競争の中ではい上がってきたヤツを使っていこうかな、と」

 赤星 「鳥谷がショートをやることになりました」

 矢野 「あの年でショートをやるのは凄いこと。でも、聞いたときは嬉しかったね。トリは阪神の中で一番ヒットをたくさん打った選手。なのに、やらされるのは違うかな、と。それだったら、トリに1回聞いてみたいと思って。もともと練習はやる選手だけど、すごい練習をしてくるんやろうな、という勝手な想像があって。で、嬉しかったのは、トリがショートをやることで、北條、海、みんながその背中を見ている。“38歳の鳥谷さんがこれだけのことをやっている。オレたち、やばい”と考えると思う。それがまた、チームにとってプラスになるはずだから、ショートの挑戦はすごく嬉しい。年齢は可能性を秘めていることになるから、同じ実力なら若いヤツを使うと思うけど、でもトリはその覚悟で挑戦しにいってくれている。だから、楽しいというかね」

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2019年1月2日のニュース