阪神・西　菅野にスガらん　ハワイ自主トレ一緒でもメニューは自作

オリックス・山田（左）とともに自主トレ先のハワイに出発した西（撮影・北條　貴史）
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　阪神の西勇輝投手（２８）が２３日、関西国際空港発の航空機で自主トレ先のハワイへ出発した。現地では巨人の絶対的エースで、既に先乗りしている菅野と合流予定。４年連続４度目のタッグで開幕ロードへ歩を進めていく。

　「しっかりとケガをしない体をつくること。（先発）ローテションの人数が多いのは心強い反面、自分もスキはつくらない。自分の役目を果たしたい」

　新テーマは『脱・菅野』だ。ハワイでの合同自主トレは１５年オフから４年連続になるが、これまで菅野から技術論や精神的な指導を仰いできたが、今回はそこに新しい試みを加えるという。これまでの菅野考案のメニューから、今回は自作メニューを携えてきた。「西自身が考え、すべきこともあるんじゃないかな？」――。菅野からの提案を受け入れ、実戦に移す。

　新メニューは瞬発系を多く取りいれたものだという。西はわかりやすく解説した。「瞬発系が弱いので、ウエートだったり、ランニングを多く取りいれたいと思う。ロング（走）やミドル（走）もそうですが、ショートも大事にしたい。ショートを多く取りいれたらどうなるのか」。瞬発系メニューを多く取り入れることでケガ予防にもつながる。投手として大事なフィールディングやカバーリング強化にもつながる。

　メニューは『脱・菅野』だが、従来通り、菅野にもアドバイスを求める考えに変わりはない。「体と相談しながら、できることをやっていく。聞き取れることはすべて吸収したいです」。入団会見で矢野燿大監督から課せられた来季ノルマはキャリアハイ更新の１３勝以上。「昨年とは違う自分を見せたい」。１か月近い自主トレから帰国する頃、新しい西が見られる。