栗山監督 メジャー流継投策導入?「開幕オリックス戦で3試合とも金子先発とか」

[ 2018年12月24日 05:30 ]

イベントに参加した栗山監督は抽選会で当たった子供にプレゼントを渡す(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハム・栗山監督が23日、「オープナー制度」の導入に前向きな姿勢を見せた。北海道の自宅がある栗山町のイベントで「メジャーでは初回に3人を抑える投手がいる」と語り「極端に言えば、開幕オリックス戦で3試合とも(先発を)金子とか」と候補に120勝右腕の名を挙げた。

 常識にとらわれない采配が持ち味。メジャーからもヒントを得ており、現在、導入を画策しているのが今季はレイズなどが積極的に行った「オープナー制度」だ。攻撃側にとって、必ず1番から始まることで計算できる打順である初回に力のある投手をぶつけ、序盤の防御率を大幅に改善する成功事例が出た。

 高い能力だけでなく、2回も続投したり連投する可能性もあるため、タフさも求められる役割。候補の一人が移籍加入した金子だ。栗山監督は若手の手本としても期待しており「相手を見て投球できる球界でも数少ない投手」と高く評価。そして「(基本は)先発だけど何でもできる」とチーム状況によっては「オープナー」やセットアッパーを任せる可能性を示した。

 「前例にとらわれないチームづくりをしたい。(守備の)シフトも大きく動かすつもり」。トークショーでは来季の優勝確率を問われる場面もあり「僕が評論家なら、75%は勝たないといけないと思う」と力強く話した。 (山田 忠範)

 ▽オープナー 救援投手が先発し、1イニング程度を投げた後に継投に入る戦術。レイズが5月19日のエンゼルス戦で右の救援投手ロモを起用したのが始まりで、他球団にも広がった。データ上、最も先発投手の失点が多い初回を、短い回を全力で抑える救援の専門家が封じ、次に登板する本来の先発投手は、立ち上がりに上位打線との対戦を避けられる。

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2018年12月24日のニュース