ギータ2戦連発 4の4!4打点 松井氏も認めた「やられっぱなし。凄い」

[ 2018年11月11日 05:30 ]

日米野球第2戦   侍ジャパン12―6MLB選抜 ( 2018年11月10日    東京D )

<MLB選抜・侍ジャパン>3回1死二塁、左中間席へ2ランを放ち打球を見守る柳田 (撮影・白鳥 佳樹)
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 侍ジャパンがMLB選抜との日米野球で開幕2連勝を飾った。4番に上がった柳田悠岐外野手(30=ソフトバンク)が4打数4安打で4打点。3回には日米野球の日本チームで02年中村紀洋以来となる2試合連続本塁打を記録した。2試合で打率・714の好調男を軸に、打線は17安打で12点を奪った。

 まばゆい輝きを放つメジャー軍団が、色を失っていた。ディープインパクトが三塁ベンチに走ったのは3回だ。1死二塁で柳田が120キロカーブを叩く。2試合連発の2ランが左中間席中段へ高い弾道で飛び込んだ。

 「本当、今日はいい一日になりました。(ホームランは)思い切りボールをしばいたろ、と思っていた」

 前日は9回2死一塁から逆転サヨナラ2ランを放ち、稲葉ジャパンの黒星発進危機を救ったばかり。不振の山川に代わった新4番の笑顔が、連夜のお立ち台ではじけた。初回に先制の左前適時打を放ち、衝撃弾に続く5回も左前適時打。6回はフルスイングで中堅手を惑わすポテンヒットで出塁し、7回に代打を送られ退いた。

 日米野球の日本チームの2戦連発は02年中村以来。4安打は02年第3戦の松井稼頭央(西武)以来で、日本チームに限らなければMLB選抜で凱旋した同年第7戦のイチロー(マリナーズ)以来となった。4打点は14年第3戦の柳田自身以来だが、その前は96年第7戦の松井秀喜(巨人)。あらゆる記録で、並み居る日本野手大リーガーに肩を並べた。

 敵軍にいる松井コーチは「昨日からやられっぱなし。凄いですね。みんな“止められない”と話している。センターから逆方向へ、今までの日本人打者ではあまり見られなかった」と絶賛した。広島経大3年時、「飛ばすのはメジャーリーガーだ」と憧れを抱いた柳田。進むべき道こそ、その松井氏だった。

 昨年12月にソフトバンクと3年契約を結ぶと松井氏を理想像に挙げ「誰が見ても凄いと思う打者。子供たちが目標としてくれるような選手」と目を輝かせた。松井氏も度重なる日米野球で大物大リーガーと交流。スイングを間近で見て、ヤンキースの主軸としてワールドシリーズMVPに上り詰めた。

 MLB選抜からの高評価が続き「凄い光栄です。いいアピールをしたい」とうなずいた。フルスイング伝説は加速し、2大会連続MVPへ大本命に躍り出た。 (後藤 茂樹)

 ▼侍ジャパン・稲葉監督 初回に先制点を取れたというのが非常に大きかった。柳田と秋山、好調な2人が打線を引っ張ってくれている。

 《左打者では王以来52年ぶり》柳田(ソ)が2戦連続弾を含む4安打。日米野球で日本チームの打者が2試合連続本塁打は、中村(近鉄)が02年の対全米第3、4戦で打って以来。左打者では王(巨)が66年の対ドジャース第9、10戦と17、18戦で記録して以来52年ぶりとなった。

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