阪神・小野 15勝指令胸にGO!新兵器の縦スラ紅白戦お披露目へ

[ 2018年11月11日 05:30 ]

ブルペンで打席に入った矢野監督に対して投げ込む小野(撮影・大森 寛明)
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 11日の紅白戦で先発する阪神・小野は矢野監督から直々に15勝指令を出されたことを明かし、発奮材料にした。

 ブルペンでの投球練習後に声をかけられた場面だ。来季の個人目標を問われて10勝と答えると、「10じゃなく15勝やな」と上方修正を求められた。「勝ち星だったら15とか思ってるものより上の目標を持ってやれ…と言われました」。時間にしてわずか数分の会話でも、来季3年目を迎えるに当たって濃密な時間だった。

 投球練習中は打席にも迎えた。「うれしいですよね。監督が立っている時は打者が立っても自信を付けるためにインコースを多めに投げた」。今キャンプで矢野監督が打席に立った初めての投手だ。燃えないはずがない。臆することなく懐を突くように内角中心に20球。投球を終えて助言ももらった。

 「もっとゾーンで勝負していっていんじゃないかと言われた」

 際どくコースを狙わないことへの進言は球威を認められた証拠に他ならない。最初の実戦となる紅白戦では先発2人のうちの1人に指名され、「ど真ん中でもいい気持ちでゾーンで力強いボールを投げていければ」とさっそく実践を思い描いた。

 ブルペンでは高校時代に駆使していたという縦に落ちるスライダーを入念に試投。従来の横の変化に加えて、カウントを取れる新兵器として習得を目指し、「実戦の中でやっていくのが一番いいので。試していきたい」と積極的に投じるつもりだ。“ノルマ”となった15勝へ――。進化への挑戦が始まる。(遠藤 礼)

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2018年11月11日のニュース