村田修一氏 セレモニーで謝罪「横浜ファンの皆様、本当に申し訳ありませんでした」

[ 2018年9月28日 18:50 ]

<巨・D>試合前、あいさつする村田修一氏(撮影・島崎忠彦)
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 BCリーグ・栃木で現役を引退した村田修一氏(37)が28日、古巣同士の対戦となった巨人―DeNA戦(東京ドーム)に来場し、試合前に行われたセレモニーに臨んだ。

 大型ビジョンに流れる自身の功績をまとめたVTRを口を真一文字に結んで見つめていた村田氏は、引き続いて挨拶のためスーツ姿でマイクの前に立ち、「え〜皆様、お久しぶりです」と一言。両チームのファンから大きな拍手と声援を受けた。

 そして、クライマックスシリーズ(CS)出場を懸けた大事な1戦の前にセレモニーを開いてもらったことや両球団関係者、BCリーグ、栃木などに感謝の言葉を述べた後で、ファンへの思いを吐露した。「色々なBCリーグの球場で声をかけてくださったファンの皆様。そして、今シーズン、NPBで、NPBの球場で、僕が以前使用していた応援歌を歌ってくださった…」。ここまで話すと声が震えた。「…ファンの皆様にもこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います」。声の震えを抑えながら一気に言い切ると、「巨人ファンの皆様、横浜ファンの皆様、そして野球ファンの皆様。本当にありがとうございました」と続けた。

 優勝という目標を達成できないまま途中で飛び出す形となった古巣ファンに向けては「チームを強くすることはできませんでした。横浜ファンの皆様、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪する場面も。巨人への移籍については「ただ、勝ちたい。その気持ちを胸に飛び込んできました」とし、「自分の考え方、野球スタイル。色々なことが状況とともに変化していったような気がします。しかし、それも自分が選んだ道。どんな時も前を向いて進んできたつもりです」と振り返ると「優勝する喜びを教えていただきました。本当にありがとうございました」と感謝した。

 「未練がないと言ったら嘘になるかもしれませんが、自分が選択して歩んできた道に後悔はありません」とも話した村田氏。「長い間ご声援本当にありがとうございました!」とひときわ大きな声を張り上げ16年間のプロ野球生活に別れを告げると、スタンドからは盛大な「村田コール」が起きた。

 挨拶後には村田氏の背番号25の継承者でもあるDeNA・筒香嘉智外野手(26)、巨人・岡本和真内野手(22)の両主砲から花束を受け取った。あふれ出る感情を必死に抑えながら後輩たちと固い握手を交わした村田氏は、引き上げる際には巨人ベンチに歩み寄って高橋由伸監督(43)とも固い握手。最後はスタンドへ手を振ってグラウンドを後にした。

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